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第1427話
触れられるところ全てが感じる。
長岡の熱が伝たわってきて胸が締め付けられるみたいだ。
低い体温のはずなのに火傷しそうだ。
だけど、傷になって一生残ったら良いのに。
この熱が欲しい。
もっと。
もっと。
「勃たせといてなに言ってんだよ。
興奮してんなら、そう言えって」
「そんな……」
ギラギラした雄の目に嘘が吐けなくなる。
そんな事ない。
興奮してない。
そう言いたいはずなのに。
「なぁ、あんま触れねぇから脚開いて見せてくれよ」
足……
だって、そんな事したら……
「こっちは舐めてるから。
そっち、ソファに足のせて。
見せろって」
喉の奥がヒクッと震えた。
恐怖ではない。
期待でだ。
なんで期待をしている。
“なに”を期待している。
「はぁると」
鼓膜を擽る心地良い低温に足が動く。
まるでそこには自分の意志がないようだ。
声に操られるように足が椅子の上へと乗り上げる。
下着は丸見えだ。
パンパンに精液を溜める玉も、濡れたソコも。
恥ずかしいはずなのに、目が逸らせない。
長岡の目が縛り付ける。
「そのまま自分で出来るだろ。
俺にぶっかけてみな」
「……は、い…」
指が下着のウエストゴムをずり下げた。
本心ではセックスをしたいと願っている。
それを見透かされたような言葉に甘え、動いているのかもしれない。
狡い。
すべてを恋人に押し付けるなんて出来ないのに、もう止められない。
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