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第1443話
豚汁と魚食いたいな
あとは、なんにしよ
食事当番の三条はとりあえずスーパーに来てみた。
アルコール消毒を刷り込みながら野菜コーナーを歩く。
今日は寒いからか、すげぇ腹減ってんだよな
あ、もやし……
そぼろと餡掛けにして厚揚げにかけようかな
頭の中で献立を思い浮かべる。
昨日は中華っぽい食事だったので今日は和食。
そこまでは決めたのだが、どうにも腹が空いてしまう。
なんでも美味そうに見えるから困る。
出掛ける前に覗いた冷蔵庫の中身を思い出しながら、足りない物をいくつか籠へと入れていく。
そうしてお菓子コーナーまで来ると、誘われるようにそちらへ行った。
小袋入りのボーロ。
それから、見慣れた黄色いパッケージのキャラメル。
なんとなく、甘えたい気分の時に食べたくなる。
すっかり飼い慣らされた身体だ。
首からぶら下げるチェーン奥で指輪も嬉しそうにしている。
そうやって、長岡との思い出が増える度に毎日が鮮やかになるんだ。
反面、寂しくもあるがそれは仕方がない。
好きだからこその反動だから。
あ、合挽き肉買うんだった
相手も、会いたいと思いながら授業を進めているとは思いもせずに精肉コーナーへと戻っていった。
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