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第1462話
長岡はリードを手にしたまま浴槽に腰掛けた。
浣腸の時間を確認出来る様にもう片手にスマホを持っている。
我慢の時間は今かららしい。
時間を確認する視線の動かし方がとても扇情的だ。
ケツが疼く。
その視線で犯されたい。
あさましい事ばかりが頭を占める。
「あ、の……」
「ん?
どうした」
「な、め……させて、ください」
目の前の胯間から目が離せない。
あのディルドより、こっちの本物の方が良い。
アナルにもらえないならせめて口にしたい。
媚びるように長岡を見詰める。
欲しい。
ください。
お願いします。
口にするには憚られる淫らな要求を目だけで伝えた。
「駄目だ。
なんかあったら、俺のフェラしましたっつぅのかよ」
「言、います……」
だから、お願いします。
猫のような声に三条の必死さが伝わるのか、長岡は口元を緩めた。
「ゴム、しま…すから……」
「部屋からゴム持ってくるか」
「はい、」
「四つん這いで?」
「は、い」
腸がギュルル…と音をたてた。
こんな状態で部屋に行って漏らしでもしたらまずい。
だけど、それで舐めさせてくれるのなら……。
淫らな欲望ばかりが膨らんでいく。
三条はとうとうより頭を低くし長岡の足を舐めだした。
舌を這わせ、吸い、また舐める。
隷属というのがピッタリの姿だ。
暫くそうされていた長岡だったが、スマホの背を使いケツを打つ。
「分かったよ。
じゃあ、持っておいで」
漸く欲しかった言葉を与えられ、舌を伸ばしながら恋人を見上げた。
これは、きちんとした許しだ。
許可を得た。
「はい」
ノロノロと四つん這いのまま部屋へと移動した。
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