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第1463話

ノロノロと部屋までやって来ると嫌でも視界にはいるディルド。 それに似つかわしくない太陽光を浴びている。 早く、正宗さんのが欲しい…… 呆けていては浣腸の限界がきてしまう。 こんな部屋の真ん中で限界を迎え排泄なんて絶対に避けたい。 足を動かさなければとは思うのに、目が離せない。 アレをぶち込まれていっぱいいっぱいにされたい。 だぶだぶにされた腹を掻き回されたい。 喉の奥がヒクッと震える。 それと同時に寒さからか腹が嫌な音をたてた。 早く戻らないと、やばいかも…… サイドチェストから以前ならろくに使いもしなかった避妊具をいくつか手にして浴室へと戻る。 1度濡れた身体はより冷え廊下の寒さに玉が縮こまる。 息を整えながら犬のように前へと進んだ。 「正宗さん……」 浴室へと戻ってくると長岡はまたシャワーで庫内をあたためていた。 その姿を見てやっぱり好きだと思う。 「ちゃんとお使い出来たな。 良い子だ。 寒くねぇか」 「だいじょぶ、です」 「部屋ん中も四つん這いで歩いたのか?」 「え、はい……」 なにかまずかっただろうか。 「痛くねぇか」 「え、と…腹がギュルギュルして……」 突然湯気で湿気った手で頭をわしゃわしゃと撫でられた。 ボールをとってきた後の犬みたいに。 訳も分からず見上げた恋人はとても嬉しそう。 何はともあれ、長岡が嬉しそうで自分も嬉しい。 「じゃ、持ってきた物見せて」 「はい」 小さなパウチを手渡せば、それが目の前にヒラヒラと翳される。 「遥登。 これ、なに?」 「……ごむ、です」 「ゴム?」 「………こんどーむ」 「コンドームか。 これ使ってなにすんだっけ」 「それは……」 頭を撫でていた手が耳へと降りていく。 スルリと撫でられ、縁を爪先で掻かれた。 「……っ」 「なぁ、なにすんだっけ」 「ふぇ、ふぇらちお……」 「あぁ、そうだったな。 フェラチオすんだったな。 それでコンドームも持ってきてくれたんだ。 じゃ、しようぜ」

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