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第1468話
遥登は、どう考えてもマゾヒストだ。
浣腸されたまま四つん這いで部屋までコンドームを取りに行き、帰ってきたらフェラチオをする。
それも、膨れた腹を足蹴りにされて。
それでも、陰茎を勃起させてどこか恍惚とした表情をしているのだから凄いと感心してしまう。
マゾヒストってのは凄いな。
どこまでも深く信頼されていると勘違いを起こしてしまいそうになる。
「う゛ぶッ………、」
可愛くてつい力加減を間違えしまう。
一方的に酷くしたい訳ではない。
内腿に触れる手が震えている。
限界は近いのだろう。
やめてなんてやらねぇけどな。
「あ゛……も、れ…、」
「漏らしても良いぞ。
俺が処理するし」
「……で…、きな……」
許しを乞う目は、高校生の時から変わっておらずどこか誘われそうな危険な色気を孕んでいる。
この目を見ているとつい理性が焼き切れる。
世界中のすべてを犠牲にしても良いと思わされる。
溺れたのは俺だ。
その視線を絡めたまま、頭を無理矢理抱き寄せた。
「え゛…っ、ご……ぼっ、」
予告なしに喉奥を突かれて、三条の口からは声に出せない下品な音がした。
イラマチオなんて大切な恋人にすべき行為ではない。
なのにしたくなる。
そんな突然の事にもアナルは緩まず我慢をし続けている。
そんなに目の前で排泄するのが嫌なのか。
もう何度も見たというのに。
「お゛……、お゛ご…っ…」
「あー、悪い。
いじらしくてつい」
「……ゲッ…ゲボッ……えっ、」
異物がなくなった気道に一気に酸素が入ってきて三条は噎せた。
可愛い
壊したい
酷くしたい
溢れ出す欲望をもっとぶつけたい。
横目でスマホを確認すると、そろそろ次の限界が近付いてくる頃合いだ。
だらといって必ずしもトイレで排泄させるかは分からないが。
それこそ、この子の反応を見つつだ。
「続き出来るか」
「ゲボ……は、い…」
のそのそとまた股間に顔を埋める三条の頭を撫でた。
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