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第1469話

腹の音が小さな浴室に響いた。 恥ずかしいのか上から覗ける肌はすべて真っ赤だ。 それでも健気に舐めている。 べっとりと舌をくっ付けペロペロ舐めるので、呻きと共に漏れる吐息が下腹部を擽る。 それが擽ったくもありなんとも言えない気持ちだ。 「ぅ゛…」 いじらしくて可愛らしい。 素直で利口で、良い子だ。 今が1番腹が痛むだろうに。 まだ腹に置かれたままの足に背中を丸めて耐えている。 「…ん゛……ごっ」 緩む口角をそのまま、軽く頭を自分の方へと引き寄せた。 細い首に乗っかる頭は簡単に思い通りに動く。 「…ん、……んぐ、……ハァ…ッ」 だが、呼吸の為に時々手を離してやるのを忘れてはならない。 陰茎は三条の鼻先で完全に勃ち上がっている。 それなのに、三条はまだ舐めるべきだと考えているのか顔を離さない。 そこから自分を見詰め、許しを乞う。 スマホを操作し、カメラを向けると三条の顔色が変わった。 「え……」 「続きはどうした」 「だって……」 カメラを気にしているのは分かる。 だからこそ、させたい。 こんな淫らな姿を記録ないなんて勿体ない。 足の位置を下へとズラし陰茎を踏みつけた。 腹もいっぱい。 陰茎もガチガチ。 そんな状態で、こんな風に踏まれて嬉しそうな顔をしているのを残しておかなければ。 その時だった。 三条の腹がゴロゴロと動き、眉間にシワが寄る。 限界だ、という顔だ。 「……出…っ、……せんっ、ほし…」 「栓? 例えば?」 「こ、これ……」 きゅっと軽やかな力で握られた自身。 コレをケツに入れたら栓ではなくセックスになるじゃないか。 「俺のちんこは栓なんだ? じゃあ、セックスは誰とすんだ? あのディルドか? それとも、他の玩具? ん?」 「……まさ、むねさん…まさ…さ…です」 ギュルギュル、ゴロゴロ 音だけで限界が近いと理解出来るはず。 長岡が分からないはずないと臍から下生えを擦る。 「俺、やらしから……え…ち、だから…これ欲しくてたまらないんです…。 ください……くださ……おねがいします……」

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