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第1481話

長岡のモノを象ったそれに跨がり腰をおろす。 体温よりひんやりとしていて一瞬腰を上げてしまったが、すぐに宛がい重力に従う。 腹が驚くほど冷たい事はない。 室温に馴染み、準備に費やした時間を思い出してしまう。 求めていたセックスの時間。 例えそれが偽でも、目の前に恋人がいてくれる事が嬉しい。 「……っ」 カリがアナルを拡げると仕込んでいたローションが垂れていくのがわかった。 恥ずかしい。 感覚としてはお漏らししているみたいで顔があっつくなっていく。 トイレで排泄出来るようになってから刷り込まれた常識がブレーキをかけてくる。 それでも、もう腰は上げない。 垂れたローションがディルドを支える手に伝い落ちていく。 「……く、…ぅ……」 喉の奥から絞り出された声。 「力の抜き方忘れたのか」 「ち、が……かたい……」 眉間に皺が寄るが、苦しい訳ではない。 シリコンといっても、肉のやわらかさとは異なり真っ直ぐ腹を突き刺してくる。 それなのに、カタチは恋人のソレで不思議だ。 「……まさ、」 「息み過ぎだ。 ゆっくりで良いから……そうだ。 ローション出すみたいに……タオル敷いてるから大丈夫だろ。 臍に力入れられるか……うん、上手だな」 大きな手に腹を擦られそれに集中した。 意識はアナルではなく長岡の手。 ぶちゅっと耳を塞ぎたくなる音がするがそれでも自分のではない体温に意識を持っていく。 クプっとカリが収まると息を吐けた。 「なんか……不思議な、きもち…です」 腹を擦ってみる。 腹の奥が知っている質量で満ちている。 だけど、それは恋人のモノではなくて、本物は目の前で勃起している。 「カタチは俺のって分かんのか?」 「え……、そ、うですね………、その……………はい」 「へぇ。 ケツも物覚え良いんだな」 本当に感心したように言われると恥ずかしがる方がおかしく思えてくる。 けど、絶対に恥ずかしがって良い発言だ。 そのままゆっくりと腰を下ろしていった。 カリが前立腺を抉ってきて、気持ち良い。 精嚢まで届く長さ。 太さも先程と謙遜ない。 内側からミチミチに満たされるこの感覚が気持ち良い。 「………ハァ」 口から出た甘ったる息。 疑似セックスがはじまる。

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