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第1488話

ぺちゃぺちゃと下手くそな舌遣いで自身の精液を舐めとる姿は倒錯している。 清潔なイメージの強い三条だからこそだ。 まぁ、喜んで自分の精液を舐める奴も少ないか。 自分のなんて不味いだけだもんな。 それにしても、良い顔だ。 「美味い?」 「……自分の、なんて…」 「俺は美味いと思うけどな」 「……、」 上目遣いの恋人と暫し見詰め合う。 この色を孕んだ目の美しさ。 セクシャルなのに汚くない。 この子が絡むと全てが清らかになるから不思議だ。 「…ん…ん、」 舌の動きが少し大胆になった。 精液の味が薄くなってきたからだろうか。 あんな美味いのをもっと味わって欲しいのに勿体ない。 あぁ、早く舐めたい。 口の中もぐっちゃぐちゃにしたい。 したい事ばかりが頭に浮かぶ。 「まだ尿道に残ってんのあんだろ。 それ、自分で絞り出せよ」 口にモノを銜えさせながら非道な事を告げた。 一瞬切なそうな顔をするが、それは本当に嫌な時の表情ではない。 続けても大丈夫だ。 目尻を赤らめながら、おずおずと手を伸ばし、少し躊躇する。 恥ずかしいのとイったばかりで敏感になっているからだろう。 そんなの分かっている。 分かっていてさせるんだ。 その方が楽しいだろ。 しはじめたら、目をとろんとさせ気持ち良さそうにマスをかくくせに。 この羞恥心の強ささえ好みだ。 可愛いだろ。 俺のな。 やんねぇぞ。 俺のだ。 「……っ、」 「ちゃんと絞り出せよ。 炎症起こしたらどうすんだ」 「……ふぁ、い」 口にいれたまま喋られ少し擽ったい。 指の背で前髪を退かし、顔を大きく開くと目尻の赤みが増した。 まるい額をそっと撫でると今度は嬉しそうな色を見せる。 このくるくる変わる ゆっくりとソレに触れ、軽く握り手を上下させる。 「は……ぅん、ん…」 本当に気持ち良さそうな顔をしている。 快感に弱いところも大好きだ。 「ぅ…っ」 「それ、塗ったくってもっと舐めろ。 俺の飲むんだろ。 飲ませねぇぞ」 「ほし……、」 「…っ」 一際奥に入れやがった。 絞るような舌使いをしはじめ、手もきちんも動かしている。 こういうのを素でするから最高の恋人だ。

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