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第1492話
バックでケツを振るさまはなんて下品なんだろう。
見なくたって分かる。
はしたない、と。
それでも、早く埋めて欲しくてたまらない。
温度のある本物で身体の奥から満たされたい。
飼い慣らされた身体は、そんな我が儘を願ってしまう。
「ははっ、すげぇな。
すぐ飲み込まれそ」
わざとぬるぬるとしたソレを撫で付けられ、燻られる。
一刻も早く埋めて欲しい。
すぐに飲み込むから。
「これ、持ってな。
舐めても良いぞ」
先程まで自分のナカに埋まっていたモノを手渡された。
本当に変態行為が好きな人だ。
舐め、た方が良いのだろうか。
ティルドを握り締め考えていると、かわりに尻裂を割られた。
自分で見せるのもとんでもない羞恥だが、好きな人に割り開かれるのもとんでもない。
赤ちゃんでもないのに排泄を手伝われ、今度はこんなに明るい蛍光灯の下で排泄器を晒すなんて。
好きな人でなければ無理な行為だ。
生涯で1人だけ。
長岡だけ。
今の三条にはバスタオルで顔を隠して堪える事しか出来ない。
「俺も舐めぇけど、あんま時間もねぇしな。
ほら、お待ちどうさま。
ホンモンだぞ」
亀頭がアナルへと宛がわれるとぬぷっと簡単にカリが埋まった。
ティルドで丹念に解されたせいかいつもよりすんなりと入ってしまう。
「ぅ……」
「分かるか。
これが、本物だぞ」
バスタオルの中でうんうんと頭を振った。
コレだ。
コレが、欲しかった本物だと分かる。
不思議だ。
排泄器で恋人のモノが分かるなんて嘘みたいだが、不思議と分かる。
熱やカタチだけじゃない。
ピタリと嵌まる、と例えるのが1番近い気がする。
「……う、れしい、です」
「ちんこ填められて嬉しい?」
「嬉しい…正宗さんのがいちっ、!!」
一気に奥まで埋められ肺の中の空気が一気に出ていった。
ミチミチと拡げられる感覚も全然違う。
コンドームで少し抑えられてはいるが、それでもやっぱり大きい。
腹がいっぱいだ。
「俺のがなんて?」
喉の奥で笑う長岡は確信犯。
わざと言葉の途中で埋め込んだんだ。
背中から頭まで一気に快感が走り、ゾクゾクぞわぞわする。
「はーる、俺のがなんだって」
「す……きぃ、………好き……」
「ははっ。
俺も遥登のアナル好き。
あー、うねってきた。
ケツでも喜んでんのか。
可愛いな」
冷たくて大きな手がケツを撫で回す。
ただ、それだけなのにこんなに気持ち良いなんて。
「ぁ………」
「こんだけで感じんのか。
マゾ」
「……ん、だって……きもち…」
張り型を握り締め、喉の奥から声を振り絞る。
「せーし、も……ください」
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