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2.
密着した飲み口からなだれ込んだゼリーがところてん式に先に入っていたのを押し……
押し出されたものは、行き止まりの壁を突き破った。
その瞬間。
頭の先まで、電流のように快感が突き抜けた。
「あ……あぁ、は…… 」
快感の余韻で、身体が短く痙攣する。
肩で息する俺のこめかみに、本郷が優しいキスをした。
「な…… なんか、今…… 」
「悦 かった?」
素直に認めるのも悔しくて、俺は口を閉じた。
見たこともないから分からないけれど、ゼリーは尿道から膀胱に流れ込んだ…… ような気がする。
そのどこかに、ものすごくイイ、スポットがあって……
「なぁ、先っぽからなんか溢れてっけど、これ、なんの汁?」
にやにや笑いの本郷にそう聞かれても、俺にだって全然わからない。
ただなんか、恥ずかしい…… そう思った。
「まだ残ってるから、とりあえずこれは全部入れちゃおうな。」
「あぁっ、あ、やぁ、あ、は、あぁ、あ…… っ」
奥へ奥へと押されたゼリーがそのスポットをこするたび、全身に甘い快感が走る。
膀胱に溜まっていくゼリーに本能では危機感を覚えるのに、そんなことがどうでもよくなるような快楽に、溺れそうになる。
寸止めの、弾ける手前のじれったいような快感が、ずっと続くみたいな感じだった。
本郷のを後ろに挿れられて、中をゆっくりこすられてるときに近い。でも、それともまた違う。
たぶんこれは、やったやつじゃないとわからない感覚。
どこが気持ちいいのかさえ、もうよく分からない。
本郷の手の中のパックには、ほとんど中身がなくなった。
腰がガクガクと震える。
「は、あぁ…… っ!」
パックが握りつぶされ、最後のゼリーが押し込まれたとき、まとまった量のゼリーが壁を突き破る感覚に、身体がビクッと跳ねた。
「これで、全部かな。どぉ?どんな感じ?」
本郷が飲み口を離すと、鈴口からゼリーがダラダラと垂れた。ヨーグルト味のゼリーは白濁だ。俺の体液じゃないと分かっているのに、見た目が似ていて見るに耐えない。
「ど…… どんな、て…… 」
話そうとすると、先っちょから、白濁の液体がジュル、ジュルリと垂れる。
しゃべると腹圧がかかり、ゼリーが出て行く気がして、俺はとにかく自分のちんこの感覚に集中した。
「こぼすなよ?できるだけ、ガマンしてろ。」
そう耳元でささやかれて、
だって、だってこれ……
どうしたらいいのかホント分かんねえんだよ……
そう思うとだんだん涙目になった。
「海老沢、こっち向け。」
そう言われ、右を向くと喰われるみたいに唇を吸われた。
固く尖らせた舌先が、上顎の凹んだところを撫でる。
本郷は知ってるんだ。俺がそこ弱いこと。
俺はもともとキスはそんな好きじゃなくて、しかも男同士だし、エロ目的ならそんなん要らないだろって思うから、普段は本郷もあんましてこない。
でもそこは、上顎の凹みは、自分で触ってもなんともないのに、本郷にこすられると、脳みそ溶けそうになる……
そんで、逆にアレは硬くなっちゃうんだよな……
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