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3.
肉が膨張して通路が狭くなったのか、上を向いた先っちょからはゼリーがちょろちょろと垂れていた。
本郷はそのゼリーをすくい、濡れた手筒で竿をしごく。普段使ってるローションより、「こいつの手でこすられてる」って感覚が強い。
「んぅ、ん、んーん、んーー…… っ!」
こんな状態で、こすんなよぉっ!
口が塞がれてるから、文句も言えない。
本郷がシートの上にゼリー飲料のパックを捨てた。それを横目で捉えた俺の目は、その右手の行く先を、夢の中みたいにぼんやりした頭で追う。
本郷の長い指が、俺の股間にできた水たまりに浸されて、指先ですくい取ったゼリーを……
「んんん…… っ!」
ジュルッ、と、ちんこの先っちょからひとかたまりのゼリーが飛び出した。後ろが呑まされたゼリーの分の代わりみたいに。本郷の濡れた指が、ゼリーをローションがわりに後ろに挿し入れられ、浅い所をくちゅくちゅと弄ぶ。
ちょ、待てって!今そこ触んのは無しだろ!?
そう思うのに、言えない。俺の口は本郷の口で塞がれて、舌はしつこいくらいに上顎をちろちろと舐めまわしている。
チュポ、クポ、と音を立てて、後ろに指が抜き差しされる。
たぶん、1本。 …… 2本、かもしれない……
早くちゃんと触ってほしいとかじゃないのに、その指がそこを押す瞬間を期待して、自然に腰が動く。
「ん、んう、う、ふぅ、…… ん…… 」
触られるって分かってるから覚悟してるのに、いつまでも浅いところを行きつ戻りつする指が、じれったくてたまらない。
もうちょっと奥……
あ…… そこそこ、そのまま、前に、押して……
指先がそのスポットをかすめるたびに、来る!と思って身構えるのに、本郷の指がそこを触ることがなくて、もうなんか、腰が、もじもじしてるってわかるのに、止められない。
手筒はずっと、優しい圧で俺のをしごいてる。溢れたゼリーを塗りたくるように鈴口を指先でグリグリされて、1番いいところを触ってもらえない後ろが、余計にせつなくわなないた。
こいつはもう、見なくたってわかってる。どのくらい指を入れたとこに、それがあるのかなんて。
わざと、焦らされてる……
俺は奥に引っ込めていた舌で、上顎を撫でる本郷の舌の裏を、つうっとなぞった。
2度、3度。
舌が絡み合うのが苦手で、奥に逃げてた舌で、ねだる。
早く、早く、ちゃんと、触ってーー
もぉ、これで、分かんなかったらこいつ、殺す…… っ
死ぬほど恥ずかしいと思いながら薄目を開けると、ほんの数センチ先にある本郷の切れ長の目が、嬉しそうに、細められていて。
俺の中に入っている指先が、腹側にある前立腺をグッと、押した。
「んぅああぁぁっっ!」
快感を得た身体が痙あ攣して、のけぞるように、唇が離れた。
「あ、あ、やぁ、…… イ…… っ !!」
嘘っ!?1回押されただけで…… っ !?
そう思うのに、身体の奥から押し寄せる感じが止められない。本郷の手筒の中で、俺のは限界まで張り詰めて、白濁を放った。
いつもなら、それで終わるのに。
「あ…… っ!や、な、何…… っ!?これ、止まんねぇ…… っ !!」
先っちょから飛び出す白濁が、いつまでも、止まらなくて。
しかもそれが出てる間、頭が沸騰するみたいな、強烈な気持ち良さが、ずっと続いてて。
俺、アタマ、おかしくなんのかも、しんない…… っ
メーター振り切って、死んじゃうかも、しんない……っ
そんな最高に気持ちいい恐怖に、翻弄されていた。
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