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「おまえビジュアルでも感じる方なのな。早すぎてもつまんねぇから、いいって言うまで目ぇつぶってろ。」 ベロリと舐められて、身体がビクッと跳ねた。首をあげると、天井目指してそそり立つ俺のを、真顔で舐める本郷と目が合った。 ちんことベロって、同じ色なんだ…… そんな風に思えたのはほんの束の間で。 「おら、見てるとすぐイっちまうぞ?一生笑われたくなきゃ、目ぇつぶってろって。」 強い圧で竿と鬼頭を吸われ、俺は慌てて目をつぶった。 「ん…… っ、く、う、ふぅ…… っ」 初めてするはずの本郷のフェラは、悔しいけどホントに気持ちよくて、恥ずかしいと思うのに声がもれて。 俺の頭は「なんか他のこと」を考えるのに必死になっていた。 だから、本郷が俺のを舐めながら、なんかカサコソやってるなって、そんなことにも気がつかなかったんだ。 「ひあっ!?」 突然、ちんことは違うところに冷たい何かを感じ、俺は目を開けた。 「()()いえお!」 鋭く言われ、ぎゅっと瞼を合わせる。反射的に言うことを聞いてしまったけど、どこを触られているのかが分かって、俺は目を閉じたまま口を開いた。 「ちょ、ま、何、やってんだよ…… っ!おま、正気か…… っ?!」 あまりの衝撃に、しゃぶられている快感が遠ざかった。 本郷が何かで、俺の…… あ、孔を、触って、る…… ? タマなら、まだ分かる。 タマは、フェラとセットかもしれない。 でもそこは、絶対、絶対、セットじゃないとこだろ!! 「大丈夫、指にゴムつけたから。ローション多めのやつ。これすげえわ。初めて買ったけど、袋からローション垂れるって。」 ちゅぽん、と口を離した本郷はそう言って、俺の孔に、指(たぶん)でローションを塗りたくった。 「わ、あ、あ、や、やめ、何、なんで、な、あ…… っ!」 俺はこの時はまだ、そこが気持ちよくなれるところだなんて、知らなかった。だから、そんなところを触られることには、「おかしいだろっ!」って気持ちしかなくて。 まな板の上の鯉みたいに、身体をバタバタさせて、ベッドをずり上がった。 「抵抗しねぇって、約束したろ!?」 「してねぇ!抵抗するなとは言われたけど、約束はしてねえ!」 「屁理屈こいてんじゃ、ねえよ!」 本郷は、俺のちんこの根元を、ぎゅっと握った。 「いぎゃあ!!」 「大人しくしてねぇと、噛むぞ。」 凄むように低い声で言われ、俺は黙った。 本郷が根元を握った力を少し緩めて、唾液を塗りつけるように、ゆっくりと、何度も、それを(ねぶ)った。 「なぁ、痛いことはしないから、5分だけ、我慢してろ。5分経っても嫌だったら、やめてやるから。」

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