21 / 74

21.

「…… う゛…… っ」 あぁ、まだ、イきたくなかったのに…… っ でももう、こらえきれない。 オレは海老沢の胸に額をつけ、尻に腰を押しつけるように強く、発射寸前のそれを一番奥まで押し込んだ。 「あ…… っ、あぅ、ん…… っ」 中で動くオレのに反応して、海老沢の身体が痙攣を繰り返す。目の前にある白い肌に、細かい珠のような汗がいくつも浮かんで、一瞬ですっと消えた。 搾り取られた激情が放出される甘い痺れを感じながら、何か美しいものを見るような気持ちで、オレはそれを瞼の裏に焼き付けた。 射精が終わると、体温がスッと下がった感じがする。頭も急に熱が冷めて、無理やりみたいに腕を押さえてしまったことに、罪悪感を覚えた。 「…… ごめん、重かったな。」 頭上で手首をまとめた手に、上半身の全体重を預けてしまった。赤くなった海老沢の手首に胸が痛む。 「んうぅ…… っ!」 謝罪の気持ちで口唇に触れるだけのキスたら、海老沢の身体がビクッとなってオレは驚いた。 目を落とすと、オレの腹の下で圧迫された海老沢のそれは、まだ勃ったままだ。 バンドに縛られたまま、ギチギチの半勃ち。 がまん汁で濡れて光ってるけど、白いのは出ていない。 「え。…… おまえ、イッてねぇの?」 驚いて訊くと、まだ息の整わない海老沢は、キョトンとした。 「イッた…… けど…… ?」 「いや、でも、これは?」 「ひぁ…… っ!?」 オレがそれをぎゅっと握ると、海老沢の腰がガクガク揺れた。 「ちょ…… っ、あ、やめ、な、なんで……っ!?」 イッた直後のちんこに触られんのは、誰だって嫌なもんだと思うけど。 海老沢の反応は、明らかに不快感ではなくて。 「これ、イッてねぇんじゃね?」 「ばっ、やめろ、ホント、イッたからぁ…… っ!」 「だって、勃ってんじゃん。おまえ、そんな早く復活しねぇだろ。」 手筒でしごくと、海老沢の身体はビクビク跳ねた。まだ中にいるオレのが、もう()してちっさくなってんのに、きゅんきゅん締めつける圧を感じる。 自分がイッて頭が冷えると、根元を縛られてギチギチにさせられてる海老沢のちんこは、すごいかわいそうに見えた。 ビビビッ オレがマジックテープを剥がしてバンドを外してやると、解放されたそれは振り子みたいに2回、大きく揺れた。 「やっぱ…… 勃ってんじゃん。」 (いましめ)を解かれたそれは、根元でせき止められていた分なのか、透明な汁を垂らしながら、風に揺れる花みたいに震えている。 「あ、ちょ……っ!」 オレが手筒でしごいてやると、海老沢の整いかけた息が、また声混じりに乱れた。 いやだ、やめろって、そう言いながらも、抵抗らしい抵抗はなくて。 「んん…… っ!」 さんざん焦らされて敏感になってたそれは、すぐに弾けて白濁を撒き散らした。 「やっぱさっきは、イってなかったん、じゃん?」 「わ…… かんねぇ…… よ 」

ともだちにシェアしよう!