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「いい声で啼くじゃん、今日…… ほらここ、ニチニチしてるとこに、飲み口挿して?」 本郷がわざと立ててる音が、身体の中を伝わって聞こえる。 このまま触られてたらやばいから、俺は渡されたゼリーを逆さまにして、さっさと自分の先っぽに着けた。 「ぴったりだな。お前のここに着けるサイズに作られてるみてぇ。」 逆さまにしたゼリーは、重力でちょっとだけ中に入ってきた。冷たい液体が尿道を進む感触に、身震いする。 ゼリーのかかった指先を、本郷が俺の下唇にそっと乗せた。舌を出してペロリと舐めると、甘いヨーグルトの味がする。俺の腿に溢れたのやシートに溢れたのもすくって、本郷の指が運んでくる。舐めて、すくって、舐めて。何度往復してもその指は、俺の歯よりも奥には侵入してこない。 口では意地悪を言いながら、俺に自分でゼリーを挿れろと命令しながら、本郷はちゃんと限界線(ライン)を意識してる。 暴走してない…… 頭の芯まで安心した俺は、すべてを任せられる気持ちになって、深く、もっと深く、快楽の海に身を委ねた。 「あ、あぁ、ん…… 」 少しずつ、パックを握って中身を押し出す。 本郷の手で揉み砕かれたゼリーには時々大きめの塊があって、それが通るときは鈍い痛みが走る。でもそんな痛みにも、本郷のに拡げられたままの後ろはキュンとするし、もう痛いのか、気持ちいいのか、痛いのが気持ちいいのか分からない。 「いいよ、上手。そう、そのままもっと、強く絞って…… 」 ふわふわした意識の中に、本郷の声が響く。 もっと強く…… 「あ…… ッ!」 言われるままパックを握りしめた俺は、身体の奥から急に湧き上がった閃光のような危機感に、ビクッとした。 あ、そうだった…… ここ、壁みたいなのあるんだった…… 突きやぶれるって、奥に繋がってるって、経験したから分かってるけど。 なんかやっぱり怖くて、手に力が入らない。 もじもじと動かした腰を、斜め後ろから本郷のがグッと突き上げた。 「ひぁ…… っ!」 同時に耳たぶを甘噛みされて、ゆるい痛みに先っぽからゼリーが飛び散った。 「どうしたの?手、止まってるよ。」 「あ…… だって、もぉ、こっから入んない…… 」 「海老沢、それ、外れてる。もっかいちゃんとはめて。」 飲み口が外れた先っぽから、ゼリーが溢れてる。 俺が拡げた鈴口にそれを挿し込んだのを確認して、本郷がまた、耳に唇をつけた。 「そこの奥に、ゼリーが入ったらすごく気持ちいいって、知ってるよな?膀胱の入り口のとこゼリーが通ると、ずうっと前立腺擦られてる感じでたまんないだろ?」 脳に直接話しかけるみたいな、本郷の声。 頭が沸騰するような快感を思い出した身体が、貪欲に疼く。 「がんばって、自分で奥まで入れてみな?」 優しく言われて、腹の下の方がじわっとあったかくなる。 左手で上向きに支えた先っぽに、しっかり固定して。 俺は右手の中の銀色のパックを、奥から絞るように、握り潰した。 「んあ゛…… っ!」 ゼリーが壁を突き破って、膀胱になだれ込む。 見えないけど、頭の先まで電気が流れるような強烈な快感で、分かる。 頭の中でバン!って何かが弾けて、星がチカチカするみたいで。 感電したみたいに痙攣した身体を、本郷の腕がギュッと抱きしめた。 「あ…… はぁ、あぅ…… 」 余韻でビクビクする身体を預けると、本郷が優しく頭を撫でながら「がんばった、がんばった」って言ってくれた。

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