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第4話
久しぶりに会った友は、私を笑顔で出迎えた。
ただ、違和感。
「ミーシェ、久しぶり!子供のお世話は大丈夫なの?」
「手紙にも書いただろ。今は家庭教師がついてる時間だ」
「ふふ、本当に会えて嬉しいよ。それにしても……なんだか、でかくなったね」
そりゃそうだ。
14から19への変化は大きい。
私だけでなく、ラウールも変わった。
短かった髪はのび、そして……
「ラウール。私に何か言うことは?」
「ん?何が?」
「お前の空気の質が変わってる。しらばっくれるか?」
「ふふ、なんか怖いよ?」
バチンッ
ラウールの頬を平手で打つ。
まだ速さでは私が勝っていたようだ。
「え……な、なに」
「身体を交えてるな。何人もと」
「………」
「なんで、自分の身体を大事にしない」
「……」
「お前は善悪の区別もできない子供だったか?」
「……うるさいなぁ。私が何してようと関係ないでしょう?せっかく会えたんだから、もっとミーシェとの時間を大事にしたいんだけど?」
確かに、私には関係ない。
だが、大事な友が間違ったことをしているのならば、止めたいと思うのは普通だろう。
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