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付き合ってるんだから当然(三谷玲・著)

「俺と付き合え、答えはイエスかハイ以外は認めない」  そう言われてノーと言えればよかったんだろうなと思う。  体育館裏に呼び出されていそいそと出向いてみたらそこには同じ学年の陽キャのユキが居た。  背丈はそんなに変わらないけどいかにも陽キャな茶髪にそれなりに整った顔。着崩した制服は指導されるギリギリのライン。  そんな彼から言われたセリフにボクは溜息を吐きそうになってぐっと堪えた。  ボクはオタクだから知ってる、これ罰ゲームの嘘告ってヤツだ。  冴えないボクみたいなのに告白とか馬鹿げてるなぁと思ったし、実際馬鹿っぽい、というか馬鹿だ。  断っても受け入れても馬鹿にされるんだろうなとは分かっていたけど、やっぱり陽キャのオーラに負けて、ボクはうんと頷いた。  そこで仲間の奴らが出てきて終わりかと思ったけど、後で聞いた話、罰ゲームは一ヶ月という約束らしい。  そんなの反故にしたって別にいいと思うのに、ユキとボクのお付き合いは継続された。 「なぁ付き合ってるんだから当然、出来るよな?」  そう言って誰も居ない教室でユキはボクの前にちんこを出してきた。  うっすらそうなのかなと思っていたけどユキは陽キャだけど童貞で、それを馬鹿にされてたことが悔しいらしい。  罰ゲームとは言え付き合うことになったボクで童貞卒業を目論んでるのが透けて見えた。  別に舐めたいわけじゃないけど”付き合ってる”なら仕方ない、とボクはそのちんこを口に咥え、丁寧に舐めてあげたら、あっという間に射精した。 「……続きはまた今度な」  早すぎる射精に恥ずかしかったのか、自分だけ満足したからか分からないけど顔を赤らめたユキはそれだけ言うとせわしなく帰宅した。  それから何度か放課後の教室でボクをオナホ代わりにフェラさせるのが続いた。  ユキはその間、一度もボクに触れることもなければキスもなかった。これで”付き合ってる”っていうんだからやっぱり馬鹿だと思う。  だからボクはその先を暗示するようにユキに提案をした。 「次は、ホテルでしよう?」  そんなわけで、今ボクらは都内にあるラブホテルに来ている。  ちなみにホテルはボクが選んだ。それとなくオススメホテルらしいよとアプリで送っておいたら、童貞卒業期待してかがっついた感じの返事が瞬殺で来てた。  童貞ゆえに緊張を隠せないユキは慌てて部屋を選んだ。多分、ちゃんと見てないんだろうなぁ。  廊下のランプを頼りに部屋に入るとオートロックの音がガチャリと鳴った。 「何だこの部屋。真っ赤じゃん」  あ、やっぱり分かってない。  真っ赤な壁に黒い床。真ん中には大きな赤いベッドが鎮座し、その横にはやはり真っ赤な一人掛けの椅子がある。  有り体に言えばSM部屋である。  なんでこの部屋選んじゃうかなぁとボクは若干呆れてたけどユキはこれからの期待に興奮してるのか部屋のあちこちを見て回っていた。 「お、風呂でか。冷蔵庫も付いてんじゃん。なんか飲むか」  冷蔵庫から自分の分のビールを取り出すとボクになにか言うわけでもなく一人掛けの椅子に座ってそれを飲み始めた。 「ねぇほんとにするの?」 「当たり前だろ?何のためのラブホだよ、ほら」  ムードも何もあったもんじゃない。ユキは座ったままちんこだけ出すと、場の雰囲気に興奮したのか少しだけ勃起していた。  ボクは椅子の前に跪いて舌を這わす。ちんこを持ち上げて出来る限り扇情的に裏筋からゆっくり舐めあげると、そこはあっという間に芯を持ち太さを増した。  皮の被った亀頭を輪っかにした指で上下させながら根本に舌を押し当てる。 「うっ♡……えっろ、やば、っっ」  出来る限り気持ちよくなって貰おうと今度は先端の先走りを塗り込むように右手の親指で押しながら、ちんこを横から喰んでいく。 「すげ、で、でそう……はぁっ♡あっ♡」  何度もフェラしてわかったことだけど、ユキは感じてくると目を瞑る癖があるみたいで、今も椅子の肘掛けを握りながら目を瞑って天を仰いでいた。  気持ちよく、でもイかないように、じっくりゆっくりちんこを弄る。  ボクの涎と先走りでだいぶぬるぬるになったちんこを真上から咥えていく。左手で玉を揉むと、既にそこもぷりぷりとした感触で射精が近いのが分かる。 「イく、イきそうっ♡くっ♡あっ♡」  玉が張って、ちんこから脈打つのがボクの舌に伝わる。ユキは腰を浮かせて自分で振って来て、ボクの口腔内に突き刺すように動いた。  いよいよイくってタイミングで、ボクは頭を上げてちんこを口から引き抜いた。 「んだよ、今イキそうだったのに……あっ?なんだこれ……」  やっと気付いたみたい。 「ユキ君、この椅子なんていうか知ってる?拘束椅子って言うんだよ?こうやって手足拘束出来るようになってるんだ。おかしい形だって思わなかった?」  ほんと、ユキは馬鹿だなぁ。真っ赤な一人掛けの椅子には足置きがある。ユキは当たり前のようにそこに足を乗せていた。もちろん拘束椅子だからそこには足枷が付いている。  ボクはユキのちんこを舐めながらそっと、気付かれないようにその足を拘束していた。  片手でちょっと大変だったけど。  当然、手にもちゃんと手枷を付けた。殴られたくないからね。  ぎゅっと肘掛けを握っていたからこっちは簡単だった。ていうかちんこばかりに集中してるユキが気付かないのがおかしくて笑いそうになるのをこらえるほうが大変だった。 「おい、はずせよ。ふざけんなっ」  手足をばたつかせるユキ君に椅子はギシギシ音を立てるだけで動くこともない。そういうプレイ用だから、作りはしっかりしてるんだぁと感心してしまった。 「ユキ君は、馬鹿なの。殴られるの分かってて外すわけないよね?ああ、あんまり動くと手とか足が傷ついちゃうから大人しくして?」 「おまえ、なにしたいの?俺にこんなことして」  そんなの決まってるじゃないか。 「そのためのラブホってユキ君が言ったんじゃないか。”付き合ってる”んだからそういうことするため、だよ?」  備え付けの自販機で買ったピンクローターをユキのちんこに当ててみる。さっきまでギンギンに勃っていたのに、拘束されたことでちょっと萎えた可哀想なちんこ。  ちんこの先端に軽く押し当てると、面白いようにぴくぴくと反応する。あまりに面白いからそこばかり弄っていたら、あっという間に元の元気なちんこに戻ってくれた。涙を流すくらい悦んでくれてるみたいで良かった。 「ユキ君、気持ちいい?」 「ん゛ーんっ、んっ」  あ、やめろとかぶっ殺すとかうるさかったから、ユキのネクタイを猿ぐつわにしてみた。喘ぎ声が聞こえなくて反応が分かりづらいのは残念だけどしょうがない。  顔を真赤にしてるから多分、気持ちいいんだと思うので先を続ける。  ぽろりと涙が頬伝うのを口で受け止めてそのまま顔にちゅっちゅと吸い付くとユキは嫌々と首を振った。  仕方がないから手に持っているピンクローターで胸をなぞった。大きくなぞってその先の期待を煽るとユキの身体が震えた。  期待に応えるべく、だんだんと円を小さくしていくと、少し黒い乳輪に辿り着いた。乳首の先端には触れないように乳輪をぐるぐるとゆっくりなぞると、陥没していた先端がぷっくりと膨らんで飛び出してきた。 「よかった、乳首も気持ちいいんだね……ほら、見える?まだ触ってないのにビンビン。男の乳首って初めて弄るけどちゃんと勃つんだね」 「んっん゛っーーーーっ」 「何言ってるかわかんないけど、気持ちよくなかったら、こんなにはならないんだよ?ほら、触って欲しいっておっぱい、ぴくぴくしてる」  乳首の先端を押しつぶすように一気に乳首にローターを当てると、ユキは背中から仰け反った。左右に捻る身体のおかげで乳首のローターは先端だけでなく乳輪にも当たる。わざとそうしてるのってくらい自分から押し付けるような動きにボクは笑みが溢れた。  せっかく”付き合ってる”んだから恋人には気持ちよくなってもらいたいよね。  天を向いたおっぱいの反対側の乳首は触ってもないのにすでに勃ってた。  なんて堪え性がないんだろう?ボクはお仕置きに、その乳首をがりっと噛んだ。 「ん゛ーーーーーっ♡」  噛んだ衝撃で、ユキのちんこからぴゅっと精液が出た。 「ユキ君、乳首気持ちよかった?おちんちんからぴゅっぴゅしちゃったね。もしかしてこの部屋選んだのってユキ君の願望だったのかな?」  顔を真赤にして涙目になるユキが必死で首を横に振っている。 「違う?でも乳首噛んだのにイっちゃったの、ユキ君だよ?普通の男の子はそんなことでイったりしないと思うけどなぁ……」  濡れたちんこの先端をぐにぐにと擦っていると、出したばかりなのにむくむくと起き上がる。さっきのフェラでイけなかったとはいえ、乳首でイくなんて素質があるんじゃないかな。 「じゃあこうしようか、ユキ君が本当に気持ちよくなかったらきっともうイかないと思うんだ。どこまでなら大丈夫か試してみよう?まずはそうだなぁ……」  ぱっと手を放したユキのちんこは萎えることなく勃起していて、ボクはそれを横目に風呂場を覗いた。ちょうどいいものを見つけて戻ってくるとユキはぼろぼろと涙を流しながら息を荒げていた。 「あぁ待たせてごめんね?寂しかった?おちんちんもしょんぼりしちゃったね。でも大丈夫、これで元気になるからね」  アメニティの袋を破るとそこから綿棒を出してユキの眼前で左右に揺らした。何だか分からないユキはキョトンとしている。あ、ちょっと可愛いかも?”付き合ってる”のに初めてユキが可愛く見えた瞬間だった。 「これをね、ユキ君の尿道にちょっと、挿れるだけ。ね?ほら、潤滑剤たっぷり使ってあげるから、怖くないよ?気持ちいいだけだからね」  まだふにゃっとしたちんこにたっぷりと潤滑剤をまとった綿棒を尿道口にぐりぐりと擦り付ける。未知の体験に怖がるユキの足が暴れる。 「ねぇ、暴れたらその分、おちんちん、傷ついちゃうよ?いいの?」 「ん゛ーーーーーーーーーっ」  ボクはユキの太ももに歯型が付くほどに噛み付くとようやくユキはおとなしくなった。  よかった、ボクだって傷付けたくてやってるわけじゃない。ユキが気持ちよくなることだけを考えてるんだから。  おとなしくなったユキとユキのちんこにほっと胸を撫で下ろして、作業を再開する。拓いた尿道口に先端を押し当てる。ゆっくりとその先端が吸い込まれていく様はまるでちんこを挿入してるみたいでドキドキする。  ここでようやくボクのちんこもどくんと脈打ち始めた。  どうも不感症?らしくてちょっとやそっとじゃ勃たない上にイくのも時間が掛かるからいつも女の子には迷惑を掛けてる。だからその分、前戯は彼女達のイイところ、一番感じるところを徹底的に攻めてるんだけどみんな最後には満足してるみたい。  確かにボクは地味メンって言われるけど別に汚いとか臭いとかじゃないからオタ活してると結構モテる。特にメンヘラっぽい女の子は、優しく接しているとすぐに懐いてくれて、おかげで高校生になった初めての夏、あっさりと童貞卒業出来た。  何人かはちゃんと付き合ったこともある。  多分ユキはボクが誰とも付き合ったことのない童貞だと思ってるだろうけど。  考え事をしながら綿棒を押し込んでたらいつの間にか指先がちんこにつくくらいまで入ってしまっていた。  危ない危ない。  今度はそれをまたゆっくりと引き、またさらに押し込む。繰り返していくうちにユキのちんこが硬くなる。ピンと張りのあるちんこをそっと握ると綿棒が中でイイところに当たるのか、ユキの口からは涎が溢れていた。 「気持ちいいね?ユキ君。あ、でもコレじゃイけないか。どうしようか?もっと気持ちよくなりたい?抜く?それとももっと奥のほう?」  どうしようと言いながらも何度も出し入れを繰り返していたらちんこからは精液とは違う透明な液体が溢れだしていた。これ、潮だっけ?尿だっけ?まぁどっちでもいいや。気持ちよさそうなのは顔とちんこ見てれば分かるから。 「じゃあさ、これ抜いてあげるから、いっぱい気持ちよくなろうね?それで気持ちよかったら次、試そうね?」  涎を拭き取って、それを乳首に擦り付けながら、綿棒を勢いよく引き抜いた。  尿道口がぱくぱくと開いてそこからちょろちょろと精液混じりの液体が漏れ溢れる。  ああよかった。気持ちよかったんだなって実感したボクは、ユキの頭を撫でた。 「気持よかったね?うん、もっと良くなりたいよね?うんって言ってくれたら、ボクが、ユキ君をもっともっと気持ちよくさせてあげる。ユキ君が知らない気持ちのイイところいっぱい教えてあげるから、ほら。うんって首、縦に振るだけでいいんだよ?だって、ボクたち”付き合ってる”んだから、ユキ君が気持ちよくなってくれたら、ボクも嬉しいな?」  頭を撫でながら耳元で囁く。初めての尿道の刺激に今ユキの頭の中は混乱の最中だろう。ことさらゆっくりと今の行為が気持ちのいいものだと植え付ける。  涙目でボクを見るユキは、今までの女の子たちよりも断然可愛かった。  ユキが赤いベッドの上で腰を上げて俯せ、しなる背を顕にして喘いでいる。  内股にはボクが付けたいくつもの歯型が並んでいてイヤラシい。ちょっと血が出ちゃったときはその血も綺麗に舐めてあげた。血って案外甘いもんなんだな。手首と足首に薄っすら残っちゃった赤い痕は後で丁寧に消毒してあげよう。感じすぎて暴れるユキが悪い。ボクはちゃんと動かないでって言ったのに。  散々弄ってあげた乳首は乳輪からぶっくりと膨れてまるで女の子みたい。それでもおっぱいはないから余計卑猥。こんな乳首じゃもうシャツ一枚ではいられないから今度絆創膏付けてあげよう。  お尻に指を挿れた時のユキは本当に可愛かった。もう涙と汗と鼻水と涎、全部で顔を濡らしてヨガっていた。  ボクにはそっちの素養がなかったからユキがお尻で気持ちよくなれるタイプで良かった。じゃないと”付き合ってる”のにセックス出来ない寂しいカップルになるとこだった。  ちんこのほうから綿棒で、ピンクローターでお尻から何度も何度も前立腺の刺激を覚えさせて、すっかりその快感を覚えたユキはようやく自分が雌だってことを自覚して、素直になった。  嫌がるユキも可愛いけどやっぱり素直なほうがいいな。 「あっ♡あ゛ぁっ、それ、ら、めぇ♡そこ、そこちんぽ、ちんぽあっ♡」 「ユキ君、ここ好き?好きだよね。さっきからここ擦るとすっごい締め付けてくるね」 「も、イって、イってるからぁっ♡ああっ♡らめ、そん、なとこも、はいらなっあ゛あっ♡」  ローターじゃ当たらなかった奥のほうまでボクのちんこで突くと前立腺と同じくらい気持ちいいみたいで締め付けが凄い。  素直になったユキを見てようやく完全に勃起したボクのちんこを見たユキは悦んでるのか怖いのか身体をぶるりと震わせたけど、お尻に充てたらそれはもう従順なお尻が大きく口を開いて迎え入れてくれた。  椅子から下ろしてベッドに俯せに転がすと、なすがまま受け入れたユキのお尻はもう完全に出口じゃなくなってることにボクは感銘を覚えた。さっさと挿れられる女の子よりも、こっちのほうがボクの好みかも。なんせボクのちんこは勃起するまでも、射精するまでも時間がかかるから、こうしてボクのために拓いていく身体をたっぷり堪能しないと、ボクが気持ちよくなれない。 「もうちょっと、頑張って?ボクまだ一度もイってないのに、ユキ君何回イったか覚えてる?シーツべちゃべちゃなの、全部ユキ君のだよ?」 「ら、って♡きもち、いいのっ、とまんな、いっ♡も、やぁ♡イきたくな、いのにっ、ちんぽ、ちんぽが♡おくぅ♡おくに、はいっちゃう、だめなとこ、ユキの中いっぱい、あっ♡あっ♡」  もう完全に女の子みたいに喘いでるユキが可愛くて腰を持つ手にも力が入る。その分奥まで押し込む力も強くなる。  ダメダメって言いながら腰を振ってボクに射精を促してくる。それでもやっぱりボクのちんこは全然射精に至らない。 「ねぇユキ君。もうちょっと激しくしていい?いいよね?ボクも早くユキ君の中にいっぱい出してあげたいんだけど、まだ全然イけそうにないからさぁ」 「も、むりぃ♡これいじょ、はげしく♡あっ♡むり、むりだからぁっ♡」  無理と言う割にはもっと激しくって言われて締め付けてくる淫乱なユキの乳首を両方一度に抓ると、中がぎゅうぎゅうと締め付けてきた。 「あ、また中イキしちゃった?ユキ君は本当におちんちん、大好きだね?あ、さすがにボクもそろそろイきそう。ユキ君は痛いと気持ちよくなっちゃうから、このまま乳首弄る?それとも、もうイきたくないならおちんちん、縛っちゃおうか?」  ボクの言葉が聞こえてるのかいないのか、首を縦にも横にも振るからもうどっちでもいいんだろうな。  いっそ両方試してもいいかも……?  でも最初からこんなんじゃ次は何したら悦ぶのか、もっと勉強しておかないと。  ユキの肌は綺麗だから赤いロープも映えるだろう。ろうそく?あれは熱くないらしいからユキには刺激にならないかも。  さすがに怪我はさせたくないけど、ユキが悦ぶためだったらボクなんでもしてあげたいな。  ”付き合ってる”んだから、それくらい当然、だよね?

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