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第6話
「千榛…………千榛……」
「ん、崚待って、痛い…………」
玄関でそのまま俺のシャツのボタンを外し、顕になった肌に食いつく勢いで迫る崚。
背中が壁に押し付けられて痛い。
勢いを抑えさせるために少し間を入れようと思ってもあんまり話を聞いてくれそうにはない。
「りょ、う…………ぁ……っく」
乳首だけなんて、そんな緩い刺激じゃ逆に苦しいだけで目線で反抗してみるけどお得意の悪い笑みで躱された。
「ん、………っ……ぅ」
崚に腰を撫でられて、ズルズルと崩れそうになるが両足の間にある膝………所謂股ドンに邪魔をされる。
その膝にスラックスの上から自身をぐりぐりと刺激されて、もっとやって欲しい…なんて気持ちが湧いてきてしまった。
「崚、ベッド…に、連れていって」
「………了解」
今度は聞いてくれた。
崚は俺を抱き上げベッドルームへと歩き出す。
そういえば俺たちはまだスーツのままだ。
シワになっちゃうかもしれないな、なんて思いながらもハンガーに掛けるなんてそんな暇はきっと与えられないんだろうと分かっていた。
「っ、りょ………まっ、て」
「もう待てない、……っ」
そう言う崚はやっぱりどこか焦っている。
このまま繋がったら、絶対痛い。
ベッドの傍に置いてあるローションを取り、崚のスラックスに手を伸ばしてバックルを緩め前を寬がせる。
そして崚の自身を口にした。
右手で崚のモノを支えながら左手にローションを纏わせ後孔を解す。
「ん、ぅ…………ん、ん」
「無理、しなくていい…っ、」
崚は俺がフェラ苦手なの知ってるから、そう言ってくれるけど崚のなら嫌なんて思わない。
崚が喜んでくれるならやりたい。
一回、口で出してくれれば落ち着くかもしれないとも思ったしフェラを続けた。
けど、逆効果だったみたいで。
「もういいから、中に入らせて……」
「ん、…………はぁ、ぁ………あっ、ん、…ぅあ…っ!」
「千榛、お前エロすぎ…っ」
ぐいっと入ってきた崚は前立腺をゴリゴリと刺激して、俺の反応を楽しそうに見ている。
必死で息を整えようと口を開けば声が漏れてしまう。
崚は、俺が崚の下でこんなに乱れていることが嬉しいんだろうな。
だけど一番弱い所を責められたらこうなるのは当然で、それは止めようにも止められない。
「ぁ、だめ……っ……りょ、お……」
「駄目?………千榛」
「ん、ん………やめ……ぁっ」
「やめていいの?俺本当にやめちゃうよ?」
「やだ、やだ………っぁ!」
崚に腰を掴まれて奥まで突かれる。
気持ち良い、なにも考えられないくらいに崚で埋め尽くされる。
「寝んなよ、な」
「も、疲れた……ぁ……っ、ぁ、くっ」
崚はセックスめちゃめちゃ上手くて、俺が遊ばれてるような感覚すら覚えるし主導権を握れたことなんて一度もない。
これは相当遊んでたんだろうなっていうのを実感させられて少し悲しくなったり。
俺よりかなりの絶倫で、崚がへばって終わりになるなんてことほとんど無い。
いつも俺が動けなくなって、崚を説得して終わりだ。
だから体力の消耗が馬鹿にならない。
満たされて満たされてもういっぱいだ。
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