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第16話
*
そうして水曜日の夜はやってきた。
「よう、お疲れ。速攻で帰るぞ」
「いつも言ってますけど、安全運転でお願いします」
月曜から水曜まであっという間に時間は流れ、俺は崚の車に乗って揺られていた。
窓の外の景色は綺麗な光を映していて、ふと地元の空を思い出す。
都会に来てから、星を見れることはほとんど無くなった。
そういえばもう何年も見てないな、と少し懐かしいと感じる。
「千榛、着いたよ」
「運転お疲れ様、で……………ゃ、め…」
「ごめん、触りたくて仕方ない」
運転席から手を伸ばしてきた崚は俺にキスをしながら、スラックス越しにそこを撫でる。
そんな崚をなんとか落ち着かせて、家まで来ることが出来たけど、そこから服を脱がされるスピードはまあ早かったかな。
「千榛もう勃ってる………ん、ん」
「う、るさ…………っ!ぅ、うう、んっ」
崚からの愛撫で勃ちあがってしまった自身を、崚はパクリと口内に咥えた。
上手すぎる舌使いで、すぐにイキそうになっちゃうからほんとにやめてほしい。
けどそんな俺の気持ちも知らずに、崚はフェラを続けてくる。
「りょ、う………だ、め……やだ…っぁ、あっ!」
「…んん、…………こっちきて」
「…ぁ、待って、ちょっと休みたい……次、俺やる、よ」
俺の白濁を余すことなく飲み込んだ崚は嫌な顔一つせず、ニヤッと笑った。
俺はイッた余韻で少し休みたいくらいだけど、それじゃ崚が待ってくれないだろうから。
「今すぐ挿入れたい、待てない」
「む、無理無理…っ」
俺はそう言ったのに、崚は後孔の辺りにローションを垂らして自分のモノを宛てがう。
逃げようと四つん這いのまま前に進もうとしたけど、崚がそれを察知したのか腰を掴まれ、そのままグイッと崚のモノが入ってきた。
「っぁ、っひ………く、ぁ…っ、るし……ぁっあ、やだ、う、ごくなぁ……あっ」
「やっば、……中ビクビクしてて、すごい熱い」
イキたくない、そう思いわざと良いところを外すようにズラしてみるけど崚相手だと無駄な行為に終わる。
いきなり腰を掴まれてガンガンと荒く突かれた。
だんだんと色を失ってきた白濁が、絞られるように外へ出ていく。
「ん、んっ………りょ、……きゅう、け……い」
「だーめ、あともうちょっとしたら、な?」
「っは、………ぅ、ん」
あともうちょっと、それはいつになったら来るんだろう?
今日は平日なのに散々に疲れるまでやったら絶対明日に響く。
「逃げるなって………………知ってるよ、千榛は優しくされるのが好きなんだよな」
確認するようにそう言われて素直に頷く。
そしたら崚は動きを止めて、深いキスをくれた。
「あ、ぅ…………ん、……ふ………」
「好き、大好きだ………」
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