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「そう?」 「うん。おもろくてかわいい」 「ホント?」  うれしくなってにこにこする僕に「何を喜んどんねん!」と遥清の低い声。 「わあい、遥清に突っ込まれた!」  ますますうれしくなって、にこにこが止まらない。  委員長が声をあげて笑い出し、遥清ははあとため息。  どうしたんだろう? 「中原くん、うれしそうやな」 「うん! だって大阪的におもろいは誉め言葉でしょ。それに遥清に突っ込まれたなんて、すごくうれしい」  この二週間で僕の大阪弁レベルはかなり上がった気がする。まだまだわからない使い方も多いけど、それを教えてもらうのはとても楽しい。 「うん、やっぱ中原くんはかわいいな」 「だからお前はちょっかいかけんなって」 「まあそう警戒すんなや」 「お前はほかに色々手ぇ出しとるやろ」 「人聞きの悪いこと言うな。来るモン拒まずなだけやで」 「ほなそっちの相手しとれ」 「そやけど男っちゅーんは追う方が燃えるもんやろ?」 「アホか。お前は女のケツでも追っとけや」  本当に大阪弁の会話って漫才みたいだ。目の前を飛び交うやりとりに、僕はきょろきょろしてしまう。

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