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「マジ受けるわ~」
え、なになに?
「遥清、有馬はツレの話してんねん!」
「え?」
遥清が一瞬、目を見開いて、次の瞬間、耳まで一気に赤くなった。と思ったら、ぱっと智嗣を振り向いて怒鳴りつけた。
「お前っ、気ぃついとったんやったらはよ言えやッ」
怒鳴られた智嗣はげらげら大笑いしている。
大笑いしながら遥清の背中をばんばん叩いた。痛そうだけど遥清はむすっとした顔で、その手を振り払った。
「遥清が勝手に誤解したんやんか」
「誤解? 何が?」
どうなってんの?
「何でもあらへん!」
「遥清はなー」
「黙れ、智嗣ッ」
「有馬のチンコが見たいねんて」
僕のチンコ?
「そうなの?」
「ちゃうわッ」
「へえ、ちゃうんか?」
「いや、ちゃうこともないけどって、何言わすねん!」
「お前が勝手にそう思たんやろ、遥清くんたらすけべ~」
「当たり前や、男はすけべな生き物なんや!」
「お、開き直りよったな」
「お前かて、有馬のチンコ見たいくせに」
あんまり僕のチンコとか連呼しないでほしい。
何人かが振り向いて僕たちを見たけど、僕と目があうとそそくさと作業に戻った。
セーフ? 聞こえなかったかな?
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