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「俺はお前とちごて、そんな下品なことは考えてません~」 「ようゆうた。中学時代からヤリちんやったくせして、何をぬかしとんねん」  また漫才が始まって、僕は二人のやりとりを眺めた。本当にこのテンポと言うか、ノリの良さはなかなか身につきそうもない。  感心しながら聞いていると、遥清がまた僕の肩を掴んだ。 「ホンマは誰とも見せ合ってないんやな?」  まだチンコの話?  見せ合ったことってあったっけ? 「あ、あった」 「え、見せたん?」 「うん。中三の時に」 「へえ、有馬は未経験やと思てたんやけど」  智嗣が意外そうに僕を見下ろし、遥清はむすっとした。え、そんなにダメなことだった? 「そう? でもみんなするでしょ?」 「するけど、まだの奴もけっこうおるし」 「そうだよね、みんながみんなしてたわけじゃないよ。僕も5、6人だったかな?」  遥清の表情が険しくなった。 「意外と多いな。そんなとっかえひっかえなん?」 「ん? 同時だったよ?」 「同時? 複数で?」  遥清の声が低くなる。どうしたの? 「うん。みんなでってことになって」 「それ女子もOKしたん?」 「え、まさか! 女子には見せないよ」 「は? じゃあ男ばっかり? 5、6人で?」  驚いた顔で遥清が訊くからこっちがびっくりだ。

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