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Page22:いじめたくなる

その姿は、とても妖艶で。 「…っ、そ、んな…、だって…、」 赤い舌に目を奪われ、ドキドキと胸を高鳴らせた。 「ね、この可愛い口で言ってよ。」 「…っ、」 「俺のえっちな汁の音です、って。」 「んな……っ!?」 耳元で囁かれ、ボボッと顔を赤くさせる。特に「えっち」を強調した言い方が絶妙にエロくて、言葉が出てこなかった。 「ほら、言って?」 「い、やだ…。」 「言ってよ。」 「言わない…!」 正直、さっきのでイキそうになったけど、そんなセリフ俺が言えるわけもなく、言う言わないの攻防戦。 「しょうがないね…。じゃあ、言いたくなるようにしてあがようか。」 「え…、どういう……っんああッ!?」 ふぅ、と息を吐いてニコリと微笑んだと思ったら、次の瞬間には、シュンくんの頭が自分の下半身に沈んでいき、先ほどとは比べ物にならない快感が俺を襲った。 「んー…っ、ん…ッ、」 「うぁあ…ッそれ、やばいってぇ!!」 ぬるっとして、あったかくて、吸い付いてくるブラックホール…ではなく、シュンくんの口の中。やめさせたいのに、粘膜が絡み付いて、気持ちが良くて腰が勝手に動く。 ぐぽぐぽと吸い扱かれて、吐く息と共に唾液が顎を伝った。 シュンくんの後頭部を掴んで、もっと奥へと押し付けそうになるのを、歯を食いしばって堪える。 「あぅう…っ、先っぽ、や…っ!腰、止まらないぃ…っ、っも、イくぅ…ッ!!」 「…っん、だめに決まってるでしょ?」 「ひぐ…っ!?」 迫り上がって来た欲に内腿を震わせると、瞬時に根元を握ってそれを堰き止め、もはや暴力に近い衝撃に思わず目を見開いた。 「あ……っ、なっ、なんでえ…っ!」 寸止めを喰らい、ゆらりと瞳の中が揺れ、次第に涙が溢れ出る。 「いきた…っ、いきたい…っ!うぇえ…!」 「じゃあ言って?」 「ぅ、いやだぁ…っ!言いたくないっ!」 「ワガママだなー。」 「うぐっ、だって、しゅ、く…が、ひぐ…っ、いじわる、するもん…っ!」 「そりゃあ、お仕置きだからね。」 「ふぇ…っ、やだっ、やだぁ!ばかぁっ!」 わーっとボロボロ涙を零しながら、目元に手を当ててキャンキャン吠える。 イケなかった事への不満が大きくて、いっそ自分で抜いてしまおうかとも思ったが、人に触られる事への気持ち良さのが勝り、結果駄々を捏ねることになってしまった。 こうやって泣いておけば、シュンくんが諦めてくれるかもしれない。…なんて、淡い期待も少なからずあった、けど。 「…ねえ、ナオくん。泣いてる暇なんてないよ?イきたかったら、言うしかないからね。」 そんな期待は…。 「な…っひぁあ!?あ、あっ!ウソ…ッ!そ、れ…だめぇッ!!」 「んぅ…っ、ン…ッ、」 「手…っ、手、離…っ、も…ッあぁ…っ!」 根元を握ったまま、先っぽを中心に再び咥え出したシュンくんによって粉々に砕かれた。 「いや…ッ!いやぁあっ!!やらっ、手、はなしてよぉ…っ!」 「ん…ッ、ごうじょーだね…。あー…、んっ!」 「あ…っく、!そ、なっ、ふかぁ、あッ!」 絶対言いたくない、そんなセリフ。 言ったら最後、黒歴史確定だ。 「ぜっ、た、言わな…っひゃンッ!」 「…ふっ、」 「ず、ずるぃ…っ!腰…ぁアッ!」 軽く浮いてた腰をスルリと撫でられ、シーツを握る手に力が入った。ゾクゾクと甘い刺激が駆け巡って、更に腰を浮かしてしまい、シュンくんの口の奥へと自身を捻じ込む。 そして、俺の反応を見たシュンくんの口角が、少しだけ上がったのを俺は見逃さなかった。 「ンふ、んっく、むぐ…っ」 「....ッ!...っ、ぁ、や...や、いきた...っ、もう、だめぇ...ッ!」 苦しそうにしながらも、息を整えながらそれに対応していく適応能力の高さ。 シュンくんの口が離されるのが先か、俺の限界が先か…なんて言うまでもなかった。 堰き止められてイケないはずなのに、何かがくるという恐怖に、キュッと目を閉じる。 「…っは、イケるもんなら、イッてみな。」 「…は、ぇ…?」 「あー…ンッ!」 一瞬だった。 「……ッ!?」 離された口に、強張っていた体が力を抜いたその瞬間、根本を抑えつつ思いっきり吸い上げられ、頭が真っ白になる。 「……ん、…はぁっ、……ははっ、」 「ぁっ、…っ、…ッ…!」 「少し、刺激が強かったかな?」 「も、…ゆる、してぇ…っ、」 全身を震わせながら声にならない声を上げ、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにする俺を、シュンくんは「堪らない」というような表情で見つめる。 「あーらら、泣いちゃって可愛いなぁ。…もっと、いじめたくなる。」

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