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Page69:馬じゃねぇわ
「回すってなに…。金渡してんだからそれでいいじゃん…。」
さすがにこの中はやばいと、脳が警告音を鳴らす。
「ここは、お前のくれる額の倍もらえるんだぜ?働き口与えてやるんだから感謝しな。」
心の中では「じゃあお前がやれよ!」と叫ぶが、現実ではそうもいかない。
「お、俺はSMに興味ない、し…。」
「あのなぁ奈央、やるかやらねえかの二択だ。お前は、どっちを選ぶ?」
「…っ、やるに、決まってる…。」
「フッ、利口な選択だ。」
そう言って、扉を開けた。
「よぉ、電話した奴連れてきたぜー。」
「おぉ、亮!本当にいいのか?」
「あぁ、好きなようにやってくれ。」
一条は、入るや否や黒縁のメガネを掛けたお兄さんに話しかける。内容は多分、俺のことなんだろう。
「見るからに初心者っぽいけど、大丈夫か?」
「ソフトなら問題ねぇよ。ハードは…今はちとキツイが調教次第でイケるだろ。」
「そうか、わかった。」
薄暗い部屋に、その手のグッズが沢山置いてあった。しかも視線の先には、キングサイズのベッドにカメラ。
もしかしなくても、俺、マジでやばい所に来ちゃったんじゃ…?
「おい、こっちこい。これからお前をドMな淫乱に躾けてやるよ。…ひよっこちゃん?」
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「いっ、てぇ…っ!んっぁ…!やだっ、や、やめ…っ!」
「ほらほら、そんな痛がったフリしてもだめだよ。」
バシッ!バシッ!と部屋中に響き渡る音。その音に合わせて背中に走る激痛。
「っぅあッ!ほんと、いた、って…ッ!」
「そんなこと言って、えっちな汁が溢れてるじゃないか。吐息も漏れてるし。嬉しいんだろ?気持ち良いんだろ?」
俺は、ベッドの上で膝をついた状態で両手を吊るされ、一条と話していたメガネの男に鞭で背中を打たれていた。
裸のため、直に来る衝撃は半端なく痛くて…、なのに、俺の股間からは透明な汁をダラダラと零してシーツを濡らしていく。
「ちが…っ、は、ぁっ、や、だぁ…っ!」
それは決して俺がドMだからとかではなく、吊るされる前に飲まされた媚薬のせいだ。
叩かれる衝撃だけで反応してしまう体は、もう自分の意思で止めることはできない。
「っひ、ぃ、っだ…、やめ、てくださ…っ!」
「ストーップ、ちょっとやめて。」
俺の叫びが届いたのか、一条が男の鞭やめさせ、こちらへ来る。
「はぅ…、はぁ…っ、」
もう許してくれたのか…?
「おい、奈央。もっと足開け。」
「…っ!?」
一条は、何故かベッドへ上って、俺の足を限界まで開かせた後、体を舐めるように見る。
「別に感度が悪いってわけでもねぇな。お前に足りねぇのは素直さと演技だ。」
「は…っ?…あっ!?ちょっ、なにして…ぁはっ、んん!」
突然、俺の乳首にかぷっと噛み付くように吸い付く。媚薬で敏感になった体に与えられた、初めての優しい愛撫に思わず声をあげた。
「や、やめ、…っぁあ…、い、やだっ!」
気持ちが悪くて今にも吐きそうで、吊るされてる手が暴れ、ガチャガチャと金具の音が頭上で響く。
それでも構わずじゅるじゅると唾液を絡ませながら乳首を舐め回し、そして時折歯を立て甘噛みする。
「ひ、ぁっ、やめ…っん、ぁぁ…ッ!」
乳首への刺激だけで俺のモノはビクビクと震え、今にもイッてしまいそうだった。
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