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Page71:オニャニー
玄関から風呂場へと繋ぐ廊下の途中には、トイレとリビングの扉があるわけで。
「あ、ナオくん、おかえり。」
もちろん、リビングから出てきたシュンくんと鉢合わせるのは避けて通れないこと。
シュンくんに嘘や誤魔化しは通用しない。特に俺なんかが騙せる相手じゃない。
「たっ、ただいま…。」
とにかく今は、違和感を与える前に素早く風呂場に行くのが安全ルート。
「ナオく…」
「おれ、風呂だからっ!」
目を逸らして、足早にシュンくんの横を通り過ぎる。
「…?」
シュンくんは俺の行動を少し不思議に思いながらも、深く追求することなく二階に上がっていった。
「フゥ…!」
いつもなら閉めない風呂場の鍵をちゃんと閉めて、俺はバレなくてよかったと安堵する。
さっさと風呂に入って、今日はもう寝てしまおうと思いながら服を脱ぐ。
「っぅわ、なんだコレ…。」
ふと、洗面台の鏡に映った自分の体を見て目を見開く。明かりに照らされた俺の体は酷い痣でいっぱいだった。
「……通りで、いてぇ、わけだ…。」
殴られた腹と、鞭に打たれた背中全体が赤黒くなっていて、噛まれた乳首も痛々しく腫れている。
俺の体と心は、ボロボロになっていた。
「ぅ、っく、…あっぁっ、は…、」
くちゅくちゅと、水音が風呂場内に響き渡る。
「…っくそ、くそっ、んっぁ!」
今はそういう気分じゃないのに、薬のせいで体が反応してしまう。
心がついてこないオナニーなんて最悪以外の何ものでもない。
「は…っぁあっ、も、はやく、おわれぇ…っ!」
『自分で擦ってるところ、見せてよ。』
「ンぁッ…!?」
不意に、シュンくんの声が脳内で再生されて、ビクンッと体が反応した。
下半身からじわじわ熱が上がってくるのを感じ、扱く手に力が入る。
「ぁ、あっ、ンァ…ッ、」
『ねぇ、気持ちいい?』
「ぁ、ぁ…っ、きもちぃ…っ!」
それが媚薬のせいなのか、なんなのか…、俺にはわからないけど。
『もっと、見せて。』
「ひ、っあぁ…みて、みてぇ…っ、」
今目の前にシュンくんがいて、怪しく笑いながら俺を見てる…そう思ったら自然と手の動きも早くなった。
『ほら、イッていいよ。』
「も、いく、いっちゃうよぉ…ッ!」
絶頂を誘われ、奥歯をグッと噛みしめる。
「ン…ッく、ぁあッ!」
俺は全身を震わせ、背中を反らしながら達した。
ドクドクと熱い液体が手の中に溜まっていくも、未だ萎えず勃起は続く。
「ふ…っ、くそ…っ、ンン…ッ!」
自分で出した精液を潤滑剤代わりに、先程よりペースを上げて扱き、少し前屈みになる。いつもは一度出したら多少スッキリするものだが、媚薬のせいか治まる気配がない。
「は…はっ、ぁう……っ、イ、く…ッ!」
だが、敏感なそれを扱けば絶頂はすぐにやってきて、妄想の中のシュンくんに見られながら二度目の射精をした。
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