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Page72:禁断のお遊び

「…ちゃんと薬は抜けたみたいだな?」 「………。」 翌日、約束の時間に公園へ来た。 「ふっ、まぁいい、早く乗れ。」 無言の俺を嘲笑うかのように見下し、車に乗るよう催促する。言われるがまま、俺は後部座席に乗った。 「今日は後ろの穴をほぐすためにコレを使う。」 クラブについて早々、一条が取り出したのは球体がいくつも繋がったアナルパールというもの。それと一緒にローションを渡された。 「自分でやるんだ。」 「ど、やって…。」 初めて手にするオモチャに戸惑いが隠せない。 こんなの自分で、できるわけない…。 「ローション垂らして穴に入れるだけだろ。ほら、昨日と同じ媚薬飲んでからやれ。」 雑な説明と共に昨日と同じ小さな小瓶も渡される。どこまでもクズな一条を睨んで、小瓶の中身を飲み干し、服を脱いでベッドに上がった。 「は、ハァッ、あっ、ンン…ッ、」 四つん這いになって、ローションを塗ったオモチャを自分のアナルへと押し付ける。媚薬の効果で全身は熱くなり、息も上がってきた。 前に、シュンくんの指が入ったことを思い出してやればできる…。だから、こわくない…! 「ふ…っぁあ…っ!」 ぐちゅんっと球体が一つ中に入った。 圧迫感と異物感に鳥肌が立つが、媚薬のせいでそこから少し快感も生まれる。 は、は…っと浅く呼吸しながら、二個、三個と入れていき、中が擦れるたびに股間からトロ…と透明な液を垂らした。 「ぁぁ…ぃ、あっ、はあっ、ぅあぁ…っ、」 「もっとケツをあげろ。」 「ぐ…っぅう…!」 一条に言われて、俺は歯を食いしばりながら少しお尻を上げる。 「ぅ、も、はいら、なぃ…っぁ、あっ、」 「全部入れるんだ。」 球体が奥に入ってくるに連れて、腰がズクッと甘く疼く。 だから、これ以上奥にはいってくると…。 「…っや、いやだ…、むり…っ、」 おれ、いっちゃう…っ! 「奈央、手間をかけさせるな。やれ。」 「むり、やだ…、できないっ!」 本当は、もうイキたくて堪らない。けど、こんな奴に見られながらお尻でイクなんて絶対に嫌だ…。 「ふー、やれやれ…。」 駄々をこねる俺を見て、呆れた一条が近付いてくる。そして「奈央」と名前を呼び、四つん這いになる俺を軽く前のめりに座らせた瞬間。 「っぐほぁ…ッ!」 加減なしの拳が俺の鳩尾に飛んできて、ドサッと倒れ込み腹を抱えた。 「おい、自分の立場わかってんのか?てめぇに拒否権なんてねぇだろうが。」 「…っぐ、がは…ッ、」 何かが逆流しそうになるのを堪え、酸素を取り込もうと開けた口から唾液がぼたぼたと零れ出る。 一条は昔からそうだ。決して顔は狙わず、見えないところを集中的に攻撃する。 「あ?お前……、今ので少しイッたか?」 「…っ!?」 一条に言われ股間に目をやると、ビクビク震えながら少しだけ精液が出ていた。 「へぇえ?可愛いとこあんじゃん。」 「ち、が…っ、こ、れ…は、っ!」 「いやぁ、あんま向いてねぇかなって思ってたけど、やっぱ仕込めば何とでもなりそうだなぁ。よし、俺がちょっと手伝ってやるよ。」 殴られて甘イキした事がそんなに嬉しいのか、一条は上機嫌になってギシッとベッドに上がり、俺の腰を抱え込んで、まだ半分程しか入っていないアナルパールを掴んだ。 「なに…っ、やめ…っぅぁあっ!?」 有無を言わさず、球体をぐぷぐぷと奥に押し込まれゾクゾクする。反射的に逃げようとしたが、腰を抱える一条の腕に力が入り逃げれない。 「ぁぁっ、や、やらぁ…っ!ィ…くぅっ!」 「おーおー、いれただけなのにまたイッちまったのか?」 「は、はぁっ、も、や、や…っぅぁ…ッ、」 「フッ、天国と地獄、同時に見させてやるよ。」 怪しく笑った一条の手が、激しく動き出した。 「っぃ、ぁああッ!待っ…、やっ、ふかいからぁ…っ!ひ、ぁぁ…っそれむりぃッ!」 「ヒヒッ、なんだよ奈央。触ってないのにイキッぱなしじゃねぇの。」 ぐちゅっぐちゅっとオモチャを無茶苦茶に動かされ、指では届かなかった場所まで抉られる快感はもはや暴力に近い。 肉壁をゴリゴリと擦られる度、びゅっびゅっと精液が飛び出して、ずっとイッてる感覚に頭がおかしくなりそうだった。 「ほら、ちゃんと足に力入れてろ。」 力が抜けてヘバる俺の腰を上げ、四つん這いにさせた後、アナルパールを全部押し込む。 輪っかだけが尻から出てる状態で、俺はビクビクと体を震わした。 「は、はっ、…っひゃ!!な、なに…っ!?」 「ただのローション。」 傷だらけの背中に何故かローションを垂らされ、その冷たさで肩が跳ね上がる。 「まぁ、これくらいならお前は出来るよな。」 「な、なに…っ、ぁあ゛っ、ぃっ…!」 一条の意味深な言葉のすぐ後、背中に熱独特の鋭い痛みが走り目を見開いた。 「大げさだなー。それ専用の蝋燭だからそんなに熱くねぇだろ?」 「て、めぇ…っ!…っひゃぁあっ!」 蝋を垂らされたのだと知り、怒りが頂点に達して一条を睨むと、すぐさま輪っかを引っ張られ激しく抜き挿しされる。 「この状況でまだそんな反抗的になれるのか。とんだドMだなぁ?奈央くんよォ。」 「ンッ、あぁあっ!…っあ゛ッ!ぃ、いだい…っ、あづいぃ…ッ!!」 再び蝋を垂らされ、昨日の傷が焼かれるように痛くて熱い。のに、媚薬のせいで至るところから激しい快感が生まれてくる。 「ひ、ぐ…っ、ゃ、ぁあ゛ぁ……っ!」 「ははっ、漏らすほどいいのかよ。」 ついに、俺は泣きながら失禁してしまった。

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