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Page83:イタズラしちゃうぞ⭐︎

「ナ、ナオくん...っ?」 突然の事で、シュンくんは驚いていた。 そんなシュンくんをぎゅうっと抱き締めて、胸に顔を埋める。 「スゥーーーー…、ハァーーーー!」 「っえ?」 「スゥーーーー…、ハァーーーー!!」 そして、全力で深呼吸した。 「ちょっ、ちょっ!ナオくん!?」 「うんー?」 「な、何してんの…?」 「息してる。」 我ながらウザい返事だなと思いながらも、その行為をやめる気はない。何故なら、シュンくんの匂いは安心するし、落ち着くから。 「ちょ、や、やめてよ、ナオくん…。」 「んー…、やだ…。」 「やだって…、僕もやなんだけど…。」 なんて、ブツブツ言っているシュンくんだが、その声色はどこか戸惑っているようにも聞こえる。 シュンくんが戸惑うことなんてそうないから、なんだか少し楽しくなってきた。 「…お。」 フンフンと匂いを嗅いでいると、鼻の頭にシュンくんの乳首と思われる突起が触れる。 「ナオくんー、そろそろ離してよー。」 匂いを嗅がれるのを嫌がり、グイグイ俺を引き離そうとするシュンくんだが、昨日の今日だからか、そんなに力を入れてはこない。 そんな優しいシュンくんにつけ込むように、俺は思い切って口を開けた。 「聞いてる?ナオく…っン…!?」 はむっと服の上から軽く乳首を咥えてみると、シュンくんの体はピクリと小さく揺れ、油断してた口からは少し裏返った声を出す。 こ、これは…、想像以上にいいかもしれない! 「ちょっ!?なにして…っん、ちょ、ナオく…っぁっ、」 カプっと甘噛みしつつ、もう片方の乳首を直にきゅっと摘む。強弱をつけると、シュンくんの体は更にビクビクと震えた。 「も、ほんと、やめ…ンン…ッ!」 それがすごく可愛くて、いつも受け身な俺は初めて攻める楽しさを知り、自分も男なんだなと実感した。 「…っはい、そこまで!」 「っぅ!」 小さく声を漏らすシュンくんが可愛くてニヤニヤしていたら、急にむにぃっと口元を掴まれ上を向かされる。 目が合ったシュンくんからは、いつか振りの黒い笑顔。 「ナオくん?なにしてんのかな?」 「あにょ(あの)、ひょにょ(その)…、」 「…楽しかった?」 「うむ。…っあ…。」 シュンくんの質問に、つい反射的に即答してしまい、気付いた時にはもう遅くて。 「そうだよねー、楽しそうだったもんね。じゃあ今度は僕の番かな〜?」 シュンくんのキラッキラな笑顔に、ゴクリと唾を飲んだ。

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