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Page99:だいちゅき
「…しゅんくん、かっこいい。」
これを利用しない手はないと思い、にやけるのを我慢しながらシュンくんをジッと見つめる。
「な…っ!」
照れてる照れてる、と俺の心は踊る。
「ほんと見惚れるくらい、かっこいい。」
「…やめて…。」
「今日はいつにも増してかっこい…あンッ!」
止まってた腰を動かされ、不意に訪れた快楽に思わずシュンくんの腕をぎゅっと掴む。
「調子に乗らせないよ…っ!」
「待っ、あっ、はやぃ…っんん、」
「全部、ナオくんのせいだからね…、後悔しても遅いよ。」
フッと笑い、腰を振って俺を追い込んでいく。
ぐちゅぐちゅっと卑猥な水音を響かせ、お互いに絶頂感を高めていった。
「ぅぁあっ、も、いきそ…っ!」
「ん、僕も…っ、」
「い、いっしょに…ぁっ、しゅ、くんっ、」
「ぉわっ、ちょっ、ナオくん…!?」
俺はシュンくんの背中に手を回して、自分の方へグイッと引き寄せ、抱き締めた。
「このままっ、いって…っ!」
「っ、ナ、オくんっ、待って、ゴムついてないから…!」
「んっぁ、だめっ!このまま、いくのっ!」
シュンくんの腰の後ろで足をクロスさせ、更に抜けないようにナカをきゃうと締める。
「ちょっ、ナオくん、ほんとに…っ、」
「いって、おれのナカにだしてっ!」
「でも…っん、ぅ…ッ、」
限界が近いくせに、中に出すのを躊躇うシュンくん。「頑固者め」と思いながらシュンくんにチュッとキスをした後、耳元で囁いた。
「俺のナカ、俊でいっぱいにして…。」
「…っ、ぅ、く…っ!」
「ひ、あぁ……ッ!」
その瞬間、俺の中に勢いよく精液が注がれ、その熱に俺も果て、お互いぎゅうっと抱き合いながら、ビクビクと震える。
「ぅ、ぁ、っはぁ、はぁ…、」
「は…っ、もぉ、中出ししちゃったじゃん…。」
「うへへ、やった。」
「…ばか。」
シュンくんは呆れたような顔をした後、クスッと笑って俺にキスを落とす。
そのキスを受け入れるように俺は目を瞑った。
「……んっ?」
翌日、目を覚ましたらシュンくんの腕の中にいた。シュンくんはまだ、スースーと規則正しい寝息を立ててる。
「…しゅん…。」
シュンくんの寝顔を見ながら、興味本位でコソッと呟いてみた。
普段呼び捨てにしないから、慣れなくてムズムズする。
「しゅーん…。」
恥ずかしいけどなんか、ちょっと嬉しい…みたいな。
昨日も呼んだし、本人寝てるし、いいよね。
「…しゅん、俺も、だいすきだよ。」
言った後、あまりの恥ずかしさにみるみる顔が熱くなった。
なんかシュンくんと気持ち通じ合ってから、自分が凄く気持ち悪い奴になってる気がする。
「…寝よ。」
次起きた時は、いつもの俺に戻っていますように。
そう思いながら再び目を閉じ、シュンくんに抱き付いて夢の中へと飛び立った。
「…か、かわいすぎか…。」(←実は起きてた)
その横でシュンくんが顔を真っ赤にさせてたことを、俺は知らない。
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