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忘れかけてた更衣室での出来事が脳裏に浮かんで更に顔を熱くさせる。
俺を見下ろすハルや、俺を見てるであろうナツが見れなくて、バッと腕で顔を隠した。
「ごめっ、もうわかったから…!そこどい…ンァッ!?」
再び同じところを触られ、思わずビクッと背中を浮かせる。
「なっ、なに…っ、ひ、ぁ…!」
徐々に手が下がって、シャツ越しに腰辺りを撫でられゾクゾクした感覚が俺を襲う。
やめる気配のない手付きに、キッと睨むように見上げると、そこにはふざけた様子が全くない真剣な表情をしたハルがそこにいた。
「ん…っ、ハル、いい加減に…っ!」
「なぁ、気持ちいいの?」
「べ、別に、そんなんじゃっ!」
「じゃあこれは?」
「っひ、アッ!」
スルっとシャツの中に手を入れ、直接腰に触れてきた。その瞬間、今までよりも甲高い声が屋上に響く。
「腰触ってるだけなのに…。」
そう言って俺を見下ろすハルは、なんだか楽しそうに、でもどこか欲望を秘めた顔に変わっていて…。
「ぅ、やっ、ナ、ナツ…ッ!」
それにゾッとした俺は、半ベソをかきながらナツに助けを求めた。
「…わかった。」
そう言って立ち上がったナツにホッとしながら、ハルを退かしてくれるのを待つ。
「ハル、退け。」
「っで、でも…!」
「いいから。」
ハルは渋りながらやっと俺の上から退いて、解放された俺は、よいしょと起き上がる。
「ナツ、ありが…」
「ハル、ナオの後ろに行きな。」
「は…?え、なに…って、おい、ハル!?」
ホッとしたのも束の間、俺の言葉を遮ってナツが再びハルに命令すると、ハルは素早く俺の後ろに座り、脇の下に腕を回し俺を固定した。
そして脚と脚の間に今度はナツが入り込む。
「お、おい…、何のマネだよ…?離せ…!退けよっ!」
何処と無くヤバイ空気にバタバタと暴れるが、二人はビクともしなかった。
「ナオってさぁ、俺らのこと誘ってんの?」
「は…っ?」
ナツの言葉を聞いて、開いた口が塞がらない。
だって、そんなつもりは全くないのだから。
「…忘れようと思ったのになぁ。」
「…っ、」
俺を見るナツの目に、恐怖心が芽生えた。
獲物を捕らえたような、そんな眼差しで俺を見つめるナツが、今は怖くて堪らない。
「や、やだ…、違う、違うよ…、なぁ…っ!ナツ!ハル…!!」
こんなの、絶対に嫌だ…。
「そんな怯えんなよ。俺らが悪い事してるみたいじゃん?…ただ、彼女と初えっち成功のレクチャーの続きをするだけだから。」
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