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「っい、いやだ、ナツ…もう…っひ、」 ナツがパンツの上から、くにっと摘むように触れた。その瞬間、全身に痺れるような感覚が行き渡って目を見開く。 「すげー敏感だな、ナオちゃんは。直に触ったらすぐイッちゃうんじゃねぇの?」 「ん、あ…っや、やだぁ!ひうぅ…ッ!」 ナツが指の腹で先端をスリスリ擦ると、パンツのシミがどんどん大きくなった。 ハルはハルで俺の乳首をこねくり回しながら、うなじに荒い息をかける。 「んー?ナオちゃん、きもちい?」 「ぃ、や、きもちいいわけ、ないっ!」 こんなことされて、気持ちよくなんて…なるはずがない。 「…ふーん?」 「っあ!?」 ナツがパンツのゴムに手をかけクイッと下に下げると、出てきたのは腹につきそうなくらい勃起した俺のモノ。 「ナオちゃんの体は正直だなぁ?」 突然冷たい空気に触れてヒクつくそれは、先端を先走りでテラテラ光らせながら、触られるのを期待していた。 「やっ!」 「上のお口は、ちゃんと素直になれるかな?」 「ナ…ッぁあっ!」 ナツは俺のを軽く握ると容赦なく上下に手を動かす。他人に触れらる快楽に、俺は顎を突き出し体をビクつかせた。 「んー?なんかもうイキそうな?」 「ナオ、きもちよさそう。」 「ひぅッ、ぁっ、や、やぁ…っ!も、やらぁ…ッ!」 ガクガクと体を震わし、涙目で呂律も回らない。そんな俺に二人は. 、ゴクッと唾を飲み込んだ。 「イッていいよ、ナオちゃん。」 そう言った途端、ナツの手が速まりハルは強めに乳首を摘む。 「イ…ッんぁあっ!!」 たったそれだけの刺激で、俺は二人の手で、あっけなく達してしまった。 「はぁ、はぁっ…、」 くてんとハルに全体重をかけながら、肩で呼吸をする。 「ナ、ナオ、次は俺たち…。」 ハルが俺の背中に勃起したモノを擦り付けて発情するが、余韻で抵抗することが出来ず、ボンヤリと「このままヤられるのかな…」なんて思っていた、その時。 「「っ!?」」 屋上の扉の向こう側で、ガタンッ!と音がして、二人は肩をビクつかせ視線を扉へと向ける。 「…誰も来ねぇな…?」 「あぁ…。」 ハルがジッと扉を見つめながらボソッと言うと、ナツがホッとしたような顔をして視線をこちらに戻す。 「……萎えた。」 ナツは購買で買ったパンが入ってたレジ袋をガザガザと漁り、お手拭きを取り出すと汚れた俺の腹を拭いた。 その光景をハルと俺は黙って見ていて。 「教室戻ろうぜ。」 ナツの言葉に黙って頷き、バタバタと走る二人の後を追うようにして教室へ戻った。 「お前ら、もう授業半分終わってるぞ。」 先生に呆れた顔で少し説教された後、俺たちは席に着く。 俺の前後にいる二人。その雰囲気はいつも通りで、俺だけがモヤモヤした気持ちを抱えながら授業を受けた。 そして、この日を境に俺たち三人の関係がガラリと変わっていく。

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