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「あっ、はぁっ!や、ハルぅ…っ!そ、んな擦っちゃぁっ!!」
「ナオ、声大きいっ!」
「大丈夫だって、ここ、そんなに人来な…」
「先生!教材はこっちの資料室にありますかー?」
「も、やめっ…むぐっ!んんぅ!」
廊下から聞こえた声に反応したナツが、素早く俺の口を塞ぐ。
「…イカせてやるけど、声は静かにな?」
ハルの言葉にコクコク頷くと、手に少し力が入り、扱くペースを速めてくれた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な水音を小さく響かせながら絶頂を高めていく。
「んっふ…っぅう!!」
廊下に人がいるのにも関わらず、俺は呆気なくハルの手でイッてしまった。
「…ここはダメだな、近くに資料室があるから人が来る。」
ナツが閉まってる扉を見つめボソリと言うと、ハルは静かに頷いた。
「なぁ、ナオ、俺のもして…。」
「…っ!」
達した余韻でヘトヘトになってる俺の手を掴み、息つく間もなくハルは自分の勃起しているモノを握らせる。
「あ、あつい…。」
手のひらから伝わる熱は、ボーとする頭をさらに麻痺させる。
まさか他人のを触る日が来るなんて…と思いながら、逃げれる状況にもない俺はゆっくりと手を上下に動かした。
…それからはもう、なし崩しで。
二人はしたいと思った時に、俺を人気のない場所へと連れて行き、行為に耽った。
第三体育倉庫や、旧校舎の空き教室…場所は様々で、ハルかナツのどちらかだった時もあれば、両方だった時もある。
たまに授業を抜けたりもするが、基本休み時間にすることが多く、途中で人の気配がしたりして最後まですることはなかった。
「なぁナオ、一緒にバイトしねぇ?」
そんなある日、授業が終わって帰る支度をしていた時、ハルが振り向き俺に言った。
「え、バイト?なんの?」
急な誘いに手を止めハルを見る。
「俺がバイトしてる本屋なんだけど、結構人気あるから時給が良くてさ〜。ナツは他にバイトしてるし、ナオは今何もしてないだろ?」
「まぁ、してない、けど…。」
「人手も足りないし、友達誘ったら時給百円上がるんだよ!」
短期でも全然いいから!と、ハルは手を合わせた。
本当はやりたくない…けど、お金…、少しでも貯めといた方がいいよな。
それに、バイトを始めれば今の状況から何か変わるかもしれない。
「…わかった、いいよ。」
「マジ!?サンキュー!」
「うん…。」
俺の返事に喜ぶハル。
少し前の俺なら「今度何か奢れよ」くらい言えてたのかと思うと悲しくなった。
「ハル、ナオ、帰ろうぜ。」
後ろのナツがそう言って、俺たちは教室を後にする。
「ナツ、今日バイト?」
「いや、今日はない。」
「珍しいな!遊びに行こうぜ!」
「んー、まぁ、久々だしな…行くか!」
楽しげに話す二人を一歩後ろで見ていたら、なんだか二人が遠くにいるようで、きゅっと胸が痛くなった。
この前まで、俺もあの中にいたのに…。
「ナオも行くよな?」
「へっ!?」
不意に話を振られビクリと肩を揺らす。俺を見つめる二人に口元がヒクついたのがわかった。
行きたくない…。
「あ、えっと、俺…っぅわっ!」
「つっ…!」
返事に困っていると、突然、角から人が出てきて、俺は避ける間も無く相手と衝突した。
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