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Page139:特別なオオカミ
「わ、わっ、ちょっ…!」
「しゅんくん、ンッ…。」
「んぅ…!」
ぎゅうぎゅう抱きしめた後、シュンくんの顎を軽く掴んで上を向かせ、そのまま唇にキスをした。
柔らかくて温かいシュンくんの唇に、興奮が止まらない。
「ンーッ、ふ…はッ、ちょ、ナオく…っ!」
「しゅんくん、ねぇ…しようよ…?」
それとも、まだお預け…?なんて首を傾げて聞くと、シュンくんは少し目を見開いた後、結んでいたゴムを解いた。
「…もう、しょうがないなぁ。ほら、こっちおいで。」
「わっ!」
軽々と俺を抱き上げ、そのまま二人でソファーベッドになだれ込む。
「しゅん、んん…っ、」
途端、降り注ぐキスの雨。
触れるだけのキスから、舌を絡め合う深いキスまで、何度も何度も繰り返す。
「……フッ、」
「んァッ!」
与えられるキスに酔っていた時、シュンくんが小さく笑ったと思ったら、不意に下半身に甘い快感が走った。
「ナオくんのココ、キスだけで大きくなってるよ。」
「ぁっ、ん…っだ、だって…っ!」
ズボンの上から揉むようにして股間を触られ、待ち望んでいた快楽に腰が揺れる。
でもそれは、今の俺には足りなくて…。
「しゅ、くん……、」
「ん?」
「もっ、と……。」
「え?なに?聞こえないよ。」
「…っ、もっと、して…っ!」
こういうことをするためにシュンくんを誘ったが、やっぱり口で言わされるのは恥ずかしい。
俺がなにを思っているのか、どうしてほしいのか…、シュンくんは全部知ってて聞いてくることを、俺は知ってる。
「んー?もっと"なに"してほしいの?」
だから本当に、タチが悪い…。
「もっと、おれに…さわってほしい……。」
「よく言えました。」
「しゅん…っひゃ…!ぁっ、急に…っ、」
チュッと額にキスをしながら、素早く俺のズボンに手を入れる。
パンツ越しから先端をくるくると円を描くように指先を動かし、俺の反応を伺う。
「あれ…パンツ濡れちゃってるね?」
そう言われ自分の股間に目をやると、少し下がったズボンから見えるパンツは、色を変えるほど濡れており、自分の顔がカッと熱くなったのがわかった。
「ほら、こんなに…。」
「な、ん…っ、」
「ナオくんのえっち〜♡」
「…っ、う、うるさい!うるさい!黙れぇ!」
意地悪してくるシュンくんの頬を両手で包み込み、そのまま深いキスをする。
意地悪する口は、塞いじゃえばいいんだ!!
「ん、ふ…っ、…っひ…ッ、んぅーっ!」
塞いだのはいいが、シュンくんの手は俺の股間にあるわけで…。
キスなんかで立場が変わるわけでもなく、いつの間にかパンツも脱がされ、直に触られてしまえばもう抗えない。
「んぁ…っは、ぅ…あぁ…ッ、」
「ふふ、カワイイね。…そんなにきもちい?」
「ひ、あっ!や…っそんな、しちゃ…んんっ、」
人差し指と中指で挟むようにして、すでに剥かれてる皮を使い、にちゅにちゅと扱かれる。
その気持ちよさに口がだらしなく開き、じわりと涙が溜まった。
「ナオくんってさー、」
「ぁっ、は…っゃ、」
「気持ちいいと、すぐ…、」
「ひゃぁ…っ、や、もう…っ、」
「泣いちゃうよね。」
「ほしい……っ!」
こういう時にしか見せない、雄の顔。
ギラギラとして、今にも食べられてしまいそうになる。
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