「ね、このカワイイお口で言ってみて？」 「っんゅ、」 シュンくんは、振り向く俺の唇をツンと人差し指で触れた後、ゆるく腰を動かした。 「ほら、なにがもれちゃうの？ん？」 動きはゆっくりでも、確実に弱いところを狙ってくるのは相変わらずで、徐々に腰が砕けていく。 「ぁ…っ、やだっ、や、め…っ、」 「ナオくん…、素直にならなきゃ、我慢だよ？」 「ひ、あっ！？」 枕に顔を埋めてイヤイヤと首を振っていたら、後ろから伸びてきた手が俺のモノの根元をギュッと握り、思わず顔を上げた。 突然せき止められた熱が中で逆流していく感覚に目を見開き、ポロポロと涙を流す。 出したくても出せない…そんな状況で腰を動かされれば、俺のちっぽけな理性やらプライドやらはすぐなくなるわけで…。 「あっあっ、やっ、くるし…っ！しゅんくぅ…っ！」 「ほら、言って。」 「ぅ、あっ、…っお、」 「ん？」 「ぉ、しっ、こ…！」 首まで真っ赤にさせる俺に、背後から満足気に笑うシュンくんの声が聞こえてきたけど、今はそんなの気にしてる暇はなく。 「も、といれ、いきた…っ、やめてぇ…っ！」 流石にこんなところでするわけにもいかず、力が入らない手を必死に伸ばして、腰に添えられてるシュンくんの左手に触れる。 「やめていいの？」 「ん…っ、ぬい、て…っ！」 恥ずかしいのを我慢して言ったからトイレに行けると思ってた俺に、シュンくんが爆弾を落とした。 「…じゃあ、一回イッたらにしよっか。」 「え…っ！？あっ！？う、うそっ！や、め……っひァ！」 ニッコリと笑い、根本を握る手はそのままに、激しく腰を打ち付け出す。 「っ、ま、や…っ！やだって……っこん、の…悪魔ぁあぁ…ッ！！」 もはや暴力に近い快楽に、なけなしの力を振り絞って出た言葉は、なんの役にも立たずに終わった。 「あっあっ、も、へんになるぅ…っ！」 「いいよ。もっと、変になって？」 奥まで届くシュンくんのソレで、内壁を擦られると全身の力が抜ける。 枕は唾液と涙でびしょ濡れだったけど、快楽に酔っている俺には、どうでもいい事だった。 「ぐ、ぅう……っ、」 そして、段々と腰の奥からせり上がってくる巨大な快楽の波に、再び恐怖が俺を包む。 「…ハハッ、めっちゃナカうねってる。」 イッていいよ、と優しい声を聞いた瞬間、頭が真っ白になって思考が止まった。 「ひ、イく、いくっ、い…ッく…っ！！あぁあッ！！」 「……っ、キツ…、」 全身を震わせ、あとはもう流されるまま。 「ぉ、あ……っ、」 「んー…、おわらないね。」 軽く白目を剥きながら、飲み込むことが出来ずに溢れる唾液をダラダラと口から垂れ流し、挙句鼻水まで出る始末。 なかなか終わらない後ろの絶頂に、頭がおかしくなりそうだった。 「…さて。」 「は……っあぅ…ァッ、」 そんな中、シュンくんが俺のモノから手を離すと、今までせき止められていた先走りと一緒に、少し白濁した液がトプトプと流れ出す。 ずっと甘く痺れる腰に、気持ちいいのかすらわからなくなってきた時だった。 「そろそろ、僕もイくね？」 「へ…ぁ…っ？」 思わず聞き返したくなる言葉を、シュンくんが発したのは…。