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Page142:悪魔くん

「ぇ、ぁ…なん…、やくそく…ちが…っ、」 「ごめんね、すごくえっちなナオくん見てたら…限界。」 「…っ、待っ、むり、ほんと…っ、」 「待てない、ごめん。」 本当にごめんねと息を荒くしながら、戸惑う俺を容赦なく突き上げた。 「……っ!!」 ズンッと重いひと突きに、ひゅっと喉を鳴らす。休む間もなく訪れたあの快楽に、先程とは比べ物にならないくらいの涙がドッと溢れ出した。 わけがわからないくらい、きもちがよくて。 「ひぅ、あ゛ぁ…っ!!」 せき止めるものがなくなった俺のモノから、勢いよく精液ではないものが出た。 「わ…っ、」 「…っ、……ッ!」 プシャァ…!と出るサラサラした液体は、もう俺に止めることは出来ず、初めて感じる快楽に何も考えられなくなる。 「ナオく…っ、締めすぎ……イ、く…ッ!」 「んんー……っ!!!」 途端、ナカに注ぎ込まれるシュンくんの熱。 出していると同時に出されている感覚が、より一層俺の頭をバカにした。 「か、は…っ、はぁ…っ、うぅ……、」 「ん…?」 どこもかしこも痙攣させて、強い絶頂が終わりを迎えた頃、脳が現状を処理していく。 「うっ、うぇ…っ、」 「え、ナオく、」 「うわぁぁぁんっ!!」 突然泣き出した俺に、さすがのシュンくんもギョッとしながら俺を仰向けに寝かせた。 「ナ、ナオくん…?」 「ひっ、うぅーっ!」 「こらこら、そんな擦っちゃダメだよ。手、どけて?」 汗で額にへばりついた俺の前髪をかき上げ、手を退かして止めどなく流れる涙に触れる。 視界に光が差し、眩しくて半目になりながら見たシュンくんは、涙でボヤけていた。 「ナオくん。」 「ふ、ぅ…っ、ひ、」 「泣かないで。」 いつまでも泣いてる俺の頭を撫でながら、額にチュッとキスを落とし、優しく声をかける。 「どうしたの、ナオくん…?」 「ぅっ、しゅ、く、が…っ、」 「うん、僕が?」 「いじっ、わる、するからぁっ、」 「うん。」 「おしっこ、もれ…っ、もれちゃったんじゃんかぁっ!ばかぁぁっ!!」 わああっと再び泣き叫ぶと、シュンくんが「あー…」と声を洩らした。 「やめてって、いったのにっ、やくそく、したのにっ!」 「ごめんね、ナオくんが可愛くて、つい…。」 「そんなのっ、知らないよぉっ!」 この歳にもなって、トイレ以外で漏らすなんて…しかもシュンくんの前で…と思ったら、今すぐにでも消えて無くなりたかった。 「…でも、これおしっこじゃないよ?」 「シュンくんのばかば……えっ?」 「潮。」 「し…っ、え…、は…っ?」 シオって、塩じゃなくて…潮…!?AVで女の人が吹いてるあの…!? 「男の子でもね、できるんだよ。潮吹き。」 「〜〜っ!シュンくんの変態ッ!!」 「うわあ、ナオくんに言われちゃったな〜。」 困ったように笑うシュンくんだったけど、でもどこか楽しそうで。 「ね、ナオくんのまだ勃ったままだから、ついでに精液出したら?」 「な…っ!」 「ほら、ヤッてあげるよ。変態の僕が。」 "変態"を強調しながらニコニコ笑い、ソコに手を伸ばしてくるシュンくんは、相変わらずの…。 「や、やめっ、悪魔…っ!!アッーーー!!」

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