3 / 48

第3話 熱い時

 止まない深いキスに酔った状態の晴は、睦月の右手が身体を伝い自分のカーゴパンツに伸びるのを感じていた。晴はその手を迎えに首に回した左腕を下ろし睦月の右手に触れ、閉じていた瞼を開けた。すると瞳を開けたままの睦月の視線とぶつかり、キスを互いにほどいた。 「続けるぞ、掴まれ」 「え!待って、靴!」 「あぁ、分かってる。脱いでくれ」  その言葉に素直に従うと、ふわりと身体が浮き上がり横抱きにされた。175㎝ある晴の身体を190㎝近くはある睦月は危なげなく軽々と抱き上げた。それは鍛えられた筋肉の存在を知らしめた。  ベッドに身体を下ろされた晴は周りに目を向ける余裕もないほど睦月を見つめた。そして服を脱がせてくる睦月に協力して晴は産まれたままの姿になった。全てを脱がされた晴はすでに裸の睦月を見て身体を震わせた。そこには彼の存在を示すように長大なモノがそびえていた。 「寒いのか?」 「ちっ違う。大丈夫……」  急に恥ずかしくなった晴は俯き右手で顔を隠した。睦月はそれを構わず額からキスを始め、優しく晴が顔を上げるように仕向けた。手が離れると啄むようなキスを顔中に落としはじめ、そのキスにたまらずに晴の手は睦月の背中に回った。するとそれを待っていたかのように噛みつくようなキスを睦月は仕掛けてきた。晴は睦月の身体を表現するかのごとく広いベッドに押し倒されそのキスを受け止めた。  激しいキスを受け取りながら晴は、さっきから当たる睦月のオスの存在を意識して顔を赤らめていた。 (これが、僕の中に……) 「欲しいか?」 「君は?」 「睦月だ。俺はお前が欲しい、でもその前に」 「あ、睦月!それ、熱い!」  晴が手に触れている睦月のオスと晴のオスを2本に合わせて睦月は纏めて愛撫を早めた。 「あ、それ、……んん、……あぁ~、あ、出る、出るよ」 「あぁ、いくぞ!」 「あ──!」    身体を弓なりに反った晴のお腹は2人分の愛液で濡れ、トロリと身体を伝いシーツの方にも流れ落ちた。  晴はオスから愛液を吐き出した恥ずかしさで顔を両手で覆ったが、期待から指の隙間からチラチラと睦月を覗き、身体には疼きが走っていた。睦月はその望みを叶えるかのように2人分の愛液を指に纏い晴の蕾へと手を伸ばした。そして抜かりなくローションも使われて蕾は指を受け入れ、晴のオスはしっかり反応していた。 「あぁ~、あ……うん……熱い、熱い、ダメ、睦月の口、熱い!」  ジュブジュブと音を立てながら口を出し入れし、オスの括れまで丁寧に舐める睦月の舌に晴は声を上げ、シーツをきつく握り絞めた。オスと蕾の両方の愛撫に身体の熱はより上がり蕾はゆっくりと1本、2本と指を増やされてもその熱い襞は容易く受け入れ、中の膨らみの箇所に睦月の指が触れた時、晴の身体は跳ねた。 「あっ!そこ~、ダメ~」 「ここか?」 「うんうん……あ、あぁぁ……あん」  晴は震える両手で睦月の頭に手を伸ばすと髪とかき混ぜ、いつしか3本の指を受け入れられるようになった蕾の中を広げるようにバラバラに動かす睦月の巧みな指使いに、知らず知らず腰は揺れ、その先を強請るように動いていた。  睦月からの刺激で喘ぎ声を上げ続けていた口からは、飲み込め無かった雫が口の端から伝い落ちていく。 「ダメ……いっちゃう……睦月」  その声を聞いた睦月は無情にも全ての愛撫を止めた。晴は頭を持ち上げて睦月を見上げたすると先ほど見せた悪戯っ子の表情をする睦月と視線が合った。 「あっ、何で、え!あ、あぁぁ~」  次の瞬間晴の蕾を睦月のいきり立ったオスが一気に貫いた。晴の身体はガクガクと震えた。 「くっ」 「あぁ……うん、うっ……うん……あぁぁ~」    今までの労る動きからスピードを速め睦月の腰は動き、その反動で晴は快感に戦慄いた。 「あ、あぁぁ~、あん……あ、あ、あ、あ、は、激しい~」  睦月のオスはエラの部分を巧みに使い膨らみを攻め、両足を抱え上げて深く密接させて腰を動かした。ぐちゅぐちゅと音を響かせ、その音にも晴の興奮は煽られ身体を震わせた。 「あぁぁ、……あぁぁ、あ、あ……う、うん……そこ、そこ、深い~!」  今まで知らなかった奥の奥まで突き抜けるように晴の中は暴かれた。深く突いてくる睦月のオスに未知の快感を引き出され全身は震え朱に染まった。   「怖い、あぁぁ、……あぅ……あん、だ、ダメ~、知らない、知らない、あぁぁ……ダメ~」 「くっ、お前の中がうねる」    熱くまるで搾り取るようなうねりを見せる晴の中に深く埋めたオスをその刺激でまた睦月は大きくさせた。晴はより腰の動きを早められ深く突かれて、パンパンと肉と肉のぶつかる音が部屋に響くのを感じていた。 「あぁ……あ、あ……うぅん、あ……深い、深い~、あ、あ、当たる~」 「くっ!いくぞ、晴」 「うん、うん、来て……あぁ……あぁぁ……いく、いく、あぁ、あ──!」  炎のような快感が晴を襲うと一瞬の閃光が身体の中を駆け抜け、背に回した手は睦月の背に爪を立てた。一足早く身体を震わせて絶頂を迎えると、それに習うように睦月も続き、晴の中に出したものを全て塗り込めるように感じる所も擦りながら腰を揺らし淫らな音を立ててオスを晴の蕾から引き抜いた。その間も晴の身体は感じ続けて震えていた。飲み込めなかった愛液は晴の蕾からトロリと零れ落ちるほどだった。

ともだちにシェアしよう!