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第27話 睦み合い
道なりに進んでぽっかり現れたラブホテルで、朝までをゆっくり過ごすことにした。3時間近くかけて来た道のりを戻るより、翌朝、ドライブをしながらゆっくり帰る事にしたのだ。
晴は部屋に着くと睦月を労る為に肩を揉み始めた。
「ここは?」
「あぁ、いいな、そこ」
今までよりも大きく感じる背中にドキドキしてくるのを晴は感じていた。
(ただ、肩を揉んでいるだけ。揉んでいるだけ)
晴は頬を赤くしている姿を睦月が鏡で見ているのを気が付いていなかった。
腕を引かれて身体を反転させられた晴は目を白黒させた。
「いきなり、何するの?」
「いやぁ~、そんなに期待した顔をしているから答えないとなって思って」
「期待した顔って何?」
「ほら、あそこ」
顔を向けるとそこには鏡が置かれていた。
(なんだよ~、その鏡。気が付いていない僕もバカ~!!!)
「分かっただろ?」
「うん……。でも、お風呂入らないと。ね?」
今にも襲ってきそうな勢いの睦月を止めるために提案をしてみた。
「よし、じゃあ、行くぞ!」
「えっ、一緒に入るの?」
「当たり前だろ」
晴は今夜も長くなりそうだと思った。
バスルームに入るとそこは露天風呂だった。月が綺麗に輝いている。それを見て不機嫌になっている睦月がいた。
「どうしたの?」
「なんでもない……いや、ムカつく、入るぞ!」
不機嫌な睦月に連れられてお湯に浸かるとジャグジーが作動しはじめた。
「何がムカつくの?」
「星が見れなかったのをここでも言われているみたいだ」
「まだ、そんなこと思ってたの?じゃあ、今度星を見に来て綺麗に見られたら、ここでやり直しをしよう。ね?」
そう言って晴の方からキスを仕掛けた。その途端に機嫌の直った睦月は晴を抱き上げて膝の上に座らせて仕掛けてきた。
深く歯列をなぞられ、晴も負けじと舌を絡め、飲みきれなかった唾液が滴り落ちるのも気にせずに貪りあう、その間も晴の胸の尖りを嬲り、もう一方の手は晴の蕾に指を差し入れてきた。
「うぅぅん、あ、あぁぁ、お湯が入ってきちゃう……」
「いつもよりもスムーズだぞ。ほら、3本目も軽く入る」
「あぁぁ~、そこ、触れないで」
中の膨らみをわざと捏ねる様に突かれると、晴は湿った髪を揺らして許しを請うた。お風呂の湯と自らの身体の火照りで逆上せそうに晴はなっていた。それに気付いた睦月に抱き上げられてお風呂の縁に腰を掛ける睦月に晴はゆっくりと貫かれた。
「あぁぁ!」
自重で深く入って来たモノに晴は睦月の頭を抱きしめ仰け反り、身体の火照りのせいで寒さは微塵も感じなかった。 下から何度も突き上げられて自分から良い所に当たるように動き、晴のオスは鍛えられた睦月の腹筋に擦られて滴を溢れさせていた。
「濡れてきたぞ、ほら」
その言葉で晴はオスをくちゅくちゅと濡れた音を立てて握られ鈴口も責められた。そして胸の尖りにも手が伸びてきた。口からは大きな喘ぎ声が零れ、下からも突かれ1度に襲う快感に追い詰められた。
「あぁ……あ、あぁぁぁ……いやぁ~、……変になる~」
「なれ、もっと狂え。狂ってしまえ」
囁かれる耳から入る刺激にも身体は震え限界を迎えようとしていた。
「出る、あぁぁ……出る。睦月っ」
「我慢だ。もう少し付き合え」
晴のオスの根元をきつく力を入れて握られて、イク寸前まで来ていたモノをせき止められてしまった。
「いや~、イカせて~」
「はっ、ん、分かった。一緒に行こう」
耳元で言われた晴は激しく頷くとラストスパートに自らも腰を振った。
「くっ!」
「あぁぁ~!」
2人同じタイミングで最後を迎え、晴は崩れる様に睦月にもたれかかった。
「良かったか?」
「はぁ~、良すぎるよ~」
がたいの良い睦月の身体に力を抜いて、安心して身体を預けていた。
「抜くぞ」
「待って!、このままお風呂に浸かったら……アレお湯の中に出ちゃう……」
最後の方の晴の言葉は小さく尻つぼみになり、上気した頬により赤みが差した。
「なら、どうする?」
「抱き上げてあそこのシャワールームに連れて行って」
「了解」
繋がりを解かれると素早く手を引かれて湯船からあがり、横抱きに抱き上げられた。シャワールームでお互いの出したモノを洗い流すと今度はゆっくりとお湯に浸かり、ジャクジーを堪能した。
「上がったらまだまだお前をもらうからな」
「っ!わざわざ耳元で言わないでよ~普通に話そうよ」
晴は性感帯でもある耳を塞いで抗議した。
「じゃあ、1つ俺の願いを聞いてくれるか?」
「お願い?いいよ」
「よし、じゃあ、風呂から出るぞ」
勢いよく立ち上がる睦月に腕を引かれて裸のままバスルームから連れ出された。広いベットに睦月は座ると繋いだままの晴の手を離した。
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