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もうここまで来たらさ、見て見ぬフリしててもしょうがないよね。
オレの性欲はお前を対象として見るんだよ。
キスしたくなったのも、ヤッちゃったのも、男のお前に欲情した。それはもう良いや。
でさあ、問題はお前だよ。なんなのソレ。
何のために新しいエプロン買ったのよ。しかもホルターネックね。
それさあ、背中の露出一番高いよね。
オレには、立ちバックでガンガン犯されたいんだとしか、思えないんだけど?
だけど服を着てるあたり、まだ恥じらいが残ってるんだよね。
「秋彦……ジャマ……。代わりに皿、洗ってくれんの?」
「お前のじゃがいもと人参だったら洗ってあげる」
「……オレの記憶の中の秋彦は、自分勝手でバカだけど、こんな下品な野郎じゃなかった」
高校まではね。そのあと開眼しちゃったんだよ。
年に数回の飲みの席じゃ、あんまり披露できなかったけど。
「──こんなセクハラ、春真にだけだよ」
「それ、キメ声で言う内容じゃねえからな」
「服、脱いでくれる?」
「キメ顔で言ってもダメだ」
────うん。いいね、やっぱり裸エプロンは。
おまえ背中のラインめっちゃキレイだね。
……そんな泣きそうにならなくてもいいじゃん。
散々恥ずかしいとこ見せといて今さら。
前に布あるだけマシだろ。それがまた、やらしいんだけどさ。
「なあ……秋彦、オレはこういう事ばっかしたくないんだって」
「ばっかはしてないでしょ。一緒に寝るだけの方が多いじゃん」
癒やしの合間に一服のエロだよ。
印象が強くて記憶に残ってるだけだろ。ちゃんとエロの方を頻度低くしてるって。
「挿れて欲しいんだよね──立ったまんま挿入 てやるから──ケツで、イケたらね。はいシンクに手、着いて」
「ふ──っ、う──ぅ……っあっ……」
春真イかせる為にさあ、オレもちゃんと勉強したんだよ。
前立腺でしょ。これ当たってるよね。
分かってる、力任せにはしないから。大丈夫だって。
こんな感じてるのにメスイキしたことないの?本当に?
背中エビ反りになって鳥肌立ってるけど。
かわいい。背中にキスマークつけていいよね。
もっと感じるように、すっごいキツく吸ってあげる。
「気持ちいいんでしょ。イっちゃいな」
「く──っは、っあ、あ………っ……っっ」
──うっわ、指、食い千切られるかと思った。
でも射精はしてないな。
なんだ結構あっさりイけたね。
「──ちゃんとイけるじゃん。じゃあ、はい。ご褒美」
「ま──っ、待てよ、待てって、まだ──イッて……ダメ……ん、ふ──っ」
こんなすぐ挿入 られると思ってなかった?
挿入れちゃうよ。オレが我慢できないもん。
あーすごい締まっちゃってる。
トロトロもいいけどさ──抉じ開けて入ってく感じも──たまんないよね──。
「っ、は、キツ──ね、知ってる?メスイキすると……相手のこと好きになっちゃうんだって。春真もさあ、オレの事、好きになっちゃうかもね──っ」
「そ、んなの──好きに……っ、なったら……ど、するんだよ……お前……」
「どう、しようか。付き合っ──ちゃう?」
ああ、もう喋ってる余裕ないや。
視覚的にもヤバイって、興奮すんだよ。
キッチンで裸エプロンと立ちバックってさあ。
人妻犯してるみたいだよね。
人妻ってかさあ、他人のもの、そうじゃなくても……オレのものじゃないお前……ってことだよね。
オレとこんな事してるけどさ、お前っていま誰のもんなの?
ちょっと強引にすれば、なんでも言う事きいちゃうしさあ。
誘われれば誰とでもすんの。淫乱だもんね。
オレはそんな事しないよ絶対に。
──ああ、なんかムラムラするし、ムカムカしてきた。
ほら、もっと腰振ってよがんなよ。
どうせすげえ悦いんだろ?
堪んねえんだよそのエロい顔。
もっとオレに見せろって──。
「ふぁ、っ、あ、っあ……っん、んん──秋彦、っ、もう──」
「イけよ。ほら……っ、オレも──イくから」
フィニッシュは射精 したいんだろ。
エプロンに手突っ込んで扱いてやるから、こっちもイきな。
「……秋彦……まだ恋人──欲しく……なんないの」
床に崩れ落ちて見上げてるの、すっごい色っぽいけどさあ、なに?
裸エプロンは恋人にでもやれって?
「要らないよもう。面倒くさいし」
お前と居る方が全然楽しいんだよ。
そんなの作ったら会う時間減っちゃうでしょ?
「…………そ、っか」
項垂れたところも色っぽい。
エプロンの隙間から乳首見えてんだよ。
あ──やばい、ゾクッとした。
ねえ疲れた?
いいじゃん、もっかいしようよ。
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