犯る気満々でシャワーから出てきたら、布団の中で丸まってスピスピ寝てんだよねーお前は。これ知ってるぞ。あれだよ、初めてキスした時と一緒だ。 　お前は酒飲んで寝るとフェロモン出すの？ 「はーるま」 　ほっぺたムニムニ。やらかいな。 　起きてる時はあんま触らせてくれないよね。 　あれ、いつもより眠りが深い？ 　つつきまくったのに起きる気配ないね。 　この迸る情熱はどうすればいいの。 　盛り上げといてそれは無責任でしょ。 「春真って」 　キス……しても寝たまま？ 　まあ、今夜はそのつもりだったし抱きまくらで許してあげてもいいけど。 　後ろから抱きしめるのいいよねー。お前サイズが丁度いいんだよ。目の前に来る首筋もいい匂いするし。あったかくて気持ちいい……。 　やべ。顔埋めて匂い嗅いでたら、なんか治まりつかなくなってきたかも。まあ──ちょっとイタズラするくらい、いいよね。 　パジャマに手を入れてゴソゴソしても起きない？ふーん。あ、まだ乳首柔らかい。でもつまんで捏ねてたら硬くなってきた。これ気持ちいいの？エロい夢とか見ちゃってんの？ 　無抵抗のお前にこんな事してるの、 　すごい──やらしいよ。超興奮すんだけど。 　ねえ、なんで起きないんだよ。 　どこまでしたら目、覚ますの。 　どうせなら──起きるまで触っていいよね。 　たまに大胆だけど基本すぐ恥ずかしがるから、されるがままの春真って新鮮。人形みたいでかわいいよね。新しい趣味に目覚めそう。 　……パンツ剥いだら流石に起きるかな。 　脱がせたのに……無反応？ 　まさか寝たふりしてる！？ 　違うよね、完全に寝息だもんねコレ。 　どうしよ、全然やめられない。 　このまま挿れたい。 　起きないお前が悪いんだよ。 　ちんこ押し付けて一人ではぁはぁしてるオレもかなり悪いよ。主に頭ね。 　お前のも半勃ちだったのに弄ってたらフル勃起しちゃった。たまに身体がビクビクするけど──でも寝てるんだよね。酒の力すごいな。これホントに、挿れても起きないんじゃない？ 　いやそこまでしたら本当に変態だって 　──白いオレと 　迷う理由がどこにあんの？ 　──黒いオレ。 　これ二択になってなくない？だってやるしかないよね。 　指でいじってると途中で起きちゃうかもしれない。慣らさないけどローションいっぱい塗って挿れてあげるね。 　ちゃんとゆっくり、 　挿れてく──からね──。 「んぅ、っ──」 　あ、春真が声出した。できれば奥まで挿れきってから目を覚まして欲しい。起きたら貫通済みって、エロいなあ。超エロい。 「っん、ふっ……ぅ、春真……っ」 　なんかオレの感度がめっちゃ上がってんだよね。精神的な影響かな。意識のない春真を犯してるのって犯罪の匂いするもんね。 　は、もう、すぐイっちゃいそう。でもあと、ちょっとで全部……挿入(はい)った。 「──っあぁ、っは──」 　ヤバ。興奮しすぎ、酸欠だよ。 　頭クラクラするけど気持ちい──。 　ちょっと腰動かすとお前も声出すんだよね。中もビクビク動いてる。エっロ。 「気持ちいいの──？寝てるくせに」 「ん、んんっ……」 　出し入れしながら耳元で話したら、少し反応出てきたかな。もういつ起きてもいいから好きにしちゃうよ。 「っは──ほら、早く起きないと……お前オナホにされちゃうよ」 　オナホ持ってないけどこんな感じ？ 　反応なくていいとこ探りようがないから自分の快楽に走るしかないもんね。そんな風に考えだしたら、そうとしか思えないね。 　ぬぷぬぷ抜き差しするところ丸見えだし気持ちいいはいいけど、冷静になると──ダメだ萎える。これオナニーじゃん。別にそんなのがしたいわけでもないんだよね。 　もう起きてもいいよ。ていうか起きて春真。 　今どんな事になってるか目を覚まして感じてよ。すっごい抵抗されても、それはそれで燃えるからさ。