6 / 14

お好きなように…

いいも何も、番になるのは一緒になった時点でお互い理解していたはず。 今更そんな事を言われてしまってミケルは力が抜けていった。 「僕は……ミケルがレノに迫られ発情しているのがたまらなく嫌だった。僕が……って思っても、何をしたらいいのかわからない。何故こんなに胸が苦しくて、体が熱くなるのかわからないんだ。毎日毎日ミケルに触れて、ここの辺りがムズムズするのをずっとどうしていいのかわからなくって、おまけにミケルに対して噛みつきたい衝動に駆られてしまう。僕は君を傷付けたくないのに、何故いつもこんなに暴力的な事を思ってしまうのがわからないんだ。ごめんね……僕の可愛いミケル……」 エイデンの純真無垢なその告白に、ミケルの体は一気に熱を帯び、中から湧き上がるものを感じた。 「エイデン様……いいんです。俺を噛んで……エイデン様のしたいようにしていいんです。抱いてください……いっぱいキスして、エイデン様を俺にください」 この人は俺を傷付けまいとして、ずっと耐えてくれていたのだ。得体の知れない欲求に蓋をするようにして、悟られまいと必死に抑えてくれていたのだ。運命の番を前にして欲を掻き立てられ惹かれてしまうのは周知の事実。抗うことなど出来ないのだと誰もがそう思っている事を、知らないが故に、愛する人を思いずっと耐えてくれていたのだ…… 思っても見なかった事実。 それが分かった途端、ミケルはもう抑えることなど出来なかった。 「エイデン様……どんなにそれが暴力的だろうとも、それはお互いが求めている事なのです。俺はエイデン様なら何をされても喜びにしか感じません。今すぐにでもこの頸を差し出して、噛みちぎられても構わないのです」 「大丈夫です」と言いながら、ミケルはエイデンの上に馬乗りになりぎゅっと抱きしめた。中から湧き出す愛液が内腿を伝わりベッドを濡らしていく。もう受け入れる準備はできていた。恍惚な表情でエイデンを見下ろすミケルは、ゆっくりとその着物を脱がせていき、滾ったエイデンのペニスにそっと触れた。 「あっ……ミケル、そこ……ああ、こんなになってる……凄い……何これ、気持ちいい……」 「ここまですればもうわかるでしよ?……エイデン様、早く……早く俺を抱いてください。何をしたっていいんだ……大丈夫、エイデン様のお好きにして……」 唇が重なり少し強引にエイデンの舌が口内で絡まる。それだけでミケルは中心部に熱が集まるのを感じ、果てそうになった。ゆっくりと自ら足を開き「ここへ……」と言ってアナルを広げた。

ともだちにシェアしよう!