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挿入

ぎこちない手つきでエイデンはミケルに触れる。 本能のままに体が動き、ごく自然な流れで番の誓約を交わすものと思っていたミケルは先程のエイデンの告白に驚きを隠せなかった。それでも自身もレノと体を交えるまではそんな欲など皆無に等しかったから、なんとなくエイデンもそうだったのだと理解ができた。 エイデンの指先が体のあちこちにそっと触れてまわるのを期待しながら目で追ってしまう。それでもあまりのもどかしさに堪らなくなり自らエイデンの上に覆い被さりもう一度唇を重ねた。 「これ以上焦らさないでください。早く……早くあなたが欲しい」 離れる唇── 名残惜しそうに細く伝うお互いの唾液が光に反射し小さくキラリと光る。後ろ手にエイデンの熱り勃つペニスを捕まえると、ミケルはそのまま自身のアナルにあてがった。 「あっ……ミケル、待って……ああ……んっ、待って……」 「待てません……ああ……ん、エイデン様……奥……奥に、ちょうだい……」 ゆっくりと腰を沈めていくミケルにエイデンはされるがままその尻に手を添える。恍惚とした表情を見せ、悩ましくゆるりと腰を揺らすミケルにエイデンは今まで感じたことのない感情が湧き上がるのがわかった。 「ミケル……可愛い、ああ……ミケル、気持ちがいいの? 僕の好きにしてもいいいの? ミケル、ミケル……抑えられない……ごめんね、ミケル……」 ミケルは自分の中のエイデンの滾りが大きくなるのを感じた。あっと思う間も無く、これまでに感じたことのない程の力強さで腰を掴まれ、自身で快感を拾う事が出来なくなった。下からこれでもかと突き上げられ、乱暴に奥を抉られ堪らずミケルは嬌声を漏らす。何も出来ずに一方的に快感を与えられ続け、あまりの衝撃に逃げたいのにエイデンに掴まれた腰はビクともせず、ミケルはされるがまま勝手に漏れてしまう自身の喘ぎに、羞恥心が込み上げた。 「エ……イデン様っ、あっ……待って! やっ……あっ……んんっ……凄いっ……ああっ…… それ以上は! あっ……ああ……」 上半身はもう力も入らず後ろに倒れこみそうになる。それなのにエイデンに掴まれた腰はその滾りに押しつけられているかのようにぐりぐりと快感を与えてくる。ミケルは知らぬ間に何度もその上で吐精していた。 「ダメだ、もっと……もっとミケルのその顔を見せて……ああ、可愛い……気持ちがいいの? いい匂い……ああ……食べてしまいたい。キスがしたい……」 力の抜けたミケルはエイデンにしがみつくようにして唇を重ねる。貪るようにエイデンの舌が口内を弄り、ミケルも夢中でそれに応えた。不意にエイデンの手が半獣の姿のミケルの尾の付け根に触れる。その瞬間、ゾワっとした電流のようなものがミケルを襲った。

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