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最大級の愛

ビクビクと体が痙攣を起こす。既に何度も吐精しているミケルのペニスは力無く揺れ、もう出るものも出ないその先端からは申し訳程度の透明な汁が糸を引くようにして垂れていた。 「凄いね。ここ……そんなに良いの? ああ……まだビクビクしてるよ。ミケル……聞いてる? ミケルの中、熱くて僕を締めつけてくる…… ああ、気持ちがいい…… ほら、もっと善がって……僕のためにもっと啼いて……」 エイデンは更にミケルの尾の付け根を摩り続ける。その与えられる激しい快感に意識が飛びそうになり恐怖すら覚えた。 「ああ……だめ……お、おやめください……ああっ、また……出ちゃう……エイデン様……んんっ……怖い……おかしくなっちゃう……」 エイデンの上に跨ったまま、力の抜けたミケルはもうどうすることもできない。ずっと揺さぶられ、ただしがみついているだけのミケルは激しくなるエイデンの律動に泣き言を言うことしかできなかった。 「怖い? ……やめる?」 「や……もっと、エイデン様……もっと欲しい……」 「ふふ……ミケルったら、可愛い……ほら、これ? これがいい? ここ、気持ちいい? 僕も気落ちいい……ミケル、ああ……ミケル……」 体勢を変えられ、ミケルはエイデンに背後から激しく突かれる。尾を掴まれ奥へ奥へと突き動かされながら、ふと頸に熱を感じた。 あっ……と思った瞬間、その頸に痛みが走る。 今までに感じたことのない程の猛烈な幸福感がミケルの全身を包んだ。熱を帯びジンジンと脈打つように痛む頸にエイデンがペロリと舌を這わす。そこから伝う更なる快感に、また力なくミケルは吐精しそのまま気を失ってしまった。 気を失う間際、ミケルは自分の奥へ注がれたエイデンの滾りを感じた。 「ミケル? 大丈夫かい?」 次に気がついた時にはミケルは人の姿に戻っており、いつものようにベッドでエイデンの腕に抱かれていた。すっかり体も綺麗に拭かれ、着物もしっかり身につけている。 「あっ、エイデン様……俺、すみませんっ!……あっ?」 自分の先程までの醜態が蘇り、羞恥で死にそうになる。快感で気が狂いそうになりながら、あらゆる汁を垂れ流しエイデンに浅ましく強請っていた自分が恐ろしく醜く感じた。慌てて起き上がろうにも全身に力が入らずにへたり込んでしまう。あろうことかまたエイデンに抱きかかえられてしまい、ミケルは申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまった。 「僕、こんなに幸せな気持ちになったの初めてだよ。ほら……僕を見て。ミケル……凄く幸せで、凄く気持ちが良くて……ああ、僕は凄く嬉しいんだ」 エイデンから離れようとするミケルをぎゅっと捕まえ、満面の笑みでその唇にキスをする。軽く舌を舐り「だからそんな風に思わないで…」と優しく諭す。 「ミケルも僕も対等なんだよ。だってミケルも僕と一緒でこれ以上ない幸せで心が溢れているでしょう? 頸は痛くない? 思いのまま噛んでしまったけど、これで僕らは一つになれたんだね。大好き……愛してるよ、ミケル…… ほら、ミケルからも僕にキスをして」 「………… 」 この人には何でもお見通しなんだと恥ずかしくなる。羞恥心だけはどうしても拭えないけど、それでも対等なのだと言ってもらえた。卑屈になる事などない。最愛のαから、最大級の愛をもらえた自分はもっと自信を持ってもいいのだと思い知らされる。 「愛してます……エイデン様」 ミケルはそっとエイデンの頬に手を添え、優しく舌を絡める。ズキズキと小さく痛む頸に熱が集まり、途端に下半身が疼き始めた。 「え……?」 「僕、またこんなになっちゃった。見て……ミケルのせいだ。ほら……またミケルのここ……挿れさせて。ああ……堪らない、食べちゃいたい……」 「あっ、待って……ああ、ちょっと? エイデン様?」 発情しているエイデンに抗う事などできるはずもない。ミケルはまたエイデンの気に当てられ、我を忘れるほど激しく抱かれた。

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