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第10話(R18)

「少し寝てて良いですよ、健人さん。沢山、出して疲れたでしょ?」  何度か、久川に性器を擦られて、片倉は精液を飛ばした。2回、3回。10年くらい前なら4回、5回とイケたのだろうが、元々、性には淡泊な事もあり、こんなに続けざまに射精したのも初めてだった。  しかも…… 「健人さん、力を抜いて」  久川は指にローションを塗りたくると、片倉の身体全体に塗り込むように触れる。尻たぶの、アナルの外側だけではなく、アナルの中部も例外ではなく、狭い肉の穴をぐぷぐぷと音を立てて、突いていく。 「いぁ、そん、な……」  叫び過ぎて枯れかけてしまった片倉の声も部屋の中に微かに響く。が、久川の指が片倉の体内をこじ開けて進む音の方が響いていた。 「確か、この辺りでしたね。昨日、触って、健人さんのここからいやらしいのが出たのは」  久川は片倉の性器を見つめると、前立腺を捕らえるように指を動かした。一気に突くようなことはしなくて、その辺りから責めるようにじわじわと押していく。 「あぁ、あぁ!!!!」  片倉は射精感に似たものを感じると、その鈴口からは体液が漏れるように出てくる。尿のように出てくると、堰を切ったように止まらなくて、片倉の大きな胸板や腰がベッドの上で揺れていた。  昨日に続き、今日も前立腺を押さえられて、性器を濡らされた。  片倉には刺激もショックも強すぎて、久川の寝ていても良いという言葉があっても、なくても、目蓋を閉じていた。

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