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第46話(R18)

「んっ、んっ」  魘されるように、口から嬌声が漏れ出る片倉。  ベッドが軋み、自らの身体はヒーターの暖かい風に晒されて 、誰かに覆い被さられている。  一瞬、久川に抱かれているのだと片倉は思ったが、それにしては愛撫する指の太さや這う舌の動きが違うように思う。 「んんっ」  久川ではない誰かに片倉は焦り、身体を起こし、「やめろ」と言うつもりだったが、それは叶わなかった。 「あ、片倉さん。起きたんですね」  至極穏やかな声で石川が片倉に声をかける。  その一方で、ベルトや拘束具で四肢を縛られ、ボールのようなものを口内に突っ込まれて、ベルトでもって固定された片倉の心中はとても穏やかなものではなかった。 「舌を絡めたキスはできないけど、片倉さんの声を聞いたら、みんながすっ飛んでくるかも知れないですからね」  石川は片倉の下唇をベロリと舐めて、じゅぱじゅぱといやらしい音を響かせる。  石川の言葉に、片倉は既視感のようなものを覚えたが、久川とは違う。  確かに、久川とも最初は強姦のような始まりで、その後も脅されるように肌を重ねて、時には片倉を痛めつけるように快楽に突き落とされたこともあった。  でも、抗うことはもはやできない程、久川を愛していた。 「んっんっんっ」  片倉は身体が動かせなくて、声を上げることもままならないが、腰を捩り、目はきっと睨みつけて必死に抵抗する。  抵抗するが、 「ンっンっふっ」  久川に教え込まれた快感が仇となっていくように、次第に片倉の声は艶めいていく。 「片倉さん、凄いですね。乳首が張り詰めるほど天を向いて、腹直筋がこれでもかというほど、収縮している。エロすぎて、男だけじゃなくて女の人でも貴方を突いて犯したくなるかも知れないですね」  いよいよ石川の指がローションを纏って、片倉の蟻の門渡りから肛門括約筋を左手の指で開き、右手の指でこじ開けてくる。何度も久川に挿れられている筈のそこは締まりを失うことなく、石川の指を喰い千切ってしまいそうだった。 「あ、ええっ! おへは、い……」  やめて、お願いと言い、石川の名前を呼ぼうとした片倉は呆気なく、石川の指に前立腺を捕らえられて、亀頭を濡らしてしまった。

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