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「んっ……、んんっ……、んっ……」  体が密着するだけで、びりびりとしたすさまじい快感が走る。幾度となく重ね合わせてきた肉体は、まるで求めあっているようにぴったりと蕩け合う。特別に愛撫などしていないというのに、それだけでたまらなく気持ちよくて、二人は体をゆすりながら無我夢中でキスを深めていった。 「んっ……、ぁっ……、し、しづるさんっ……」 「はぁっ……海……?」 「しづるさんの、……くちで、したいっ……」  ふいに海が志鶴のものに手を伸ばし、ぎゅ、と軽く握ってきた。すっかり目はとろとろになっていて、志鶴のものがとにかく欲しくてたまらないといった様子だった。しかし、志鶴も海のことを触りたくてしかたなかったので、しゃぶられたままでは物足りない気がしてならなかった。 「じゃあ、お互いに、しようか」 「……っ、はい、……」  志鶴の言葉に、海ははふはふと熱そうに呼吸をしながら頷く。  志鶴が仰向けになると、海が志鶴に秘部を見せつけるようにして覆いかぶさる。海は秘部を間近で見られるのが恥ずかしくて、見られただけで感じてしまって、その体勢を取った瞬間に腰をがくがくとさせて軽く達してしまった。ぽたぽたと蜜を垂らし、窄みをヒクヒクとさせながら達するソコを目の前で見た志鶴は、予想以上の卑猥さにゾクゾクとしてしまう。 「海――……」 「ぁっ……⁉ ぁああっ……!」  突如、ゾクンッ、と激しく下腹部が収縮するような快感が走り、海はびくんっと腰を跳ね上げさせる。舐められている、それに気づいた海は、かあーっと全身を茹だこのように真っ赤にさせた。恥ずかしさと気持ちよさがぐちゃぐちゃに混ざってわけがわからなくなって、海は志鶴のものを握り締めたまま、咥える余裕もなく、志鶴の下腹部に顔を押し付けて悶え始める。 「しづるさっ……やっ……しづるさんっ、そこッ……だめ、だめっ……ぁあっ……! ぁんっ、ぁあんっ……!」  涙をぼろぼろと零しながらも感じてしまい、海は割れ目を志鶴の顔に押し付けるようにして腰を振った。これ以上、恥ずかしいところを見られたくないのに勝手に腰が揺れてしまって、余計に恥ずかしい姿を見せてしまう。舐められたり、指をいれられたりとそこをぐちゅぐちゅにされて、海は顔から火が出そうになってしまった。 「ぃや……しづるさん……しづるさん、はずかしい……」 「セックスなんだから、恥ずかしいところも全部見せないと」 「……っ、しづるさん……」  それでも、志鶴の言葉は海に響いて、海はゆっくりと脚を動かして、腰を志鶴の顔に向かって突き出していった。感覚で、あそこがヒクヒクと疼いているのがわかる。それを思い切り見られているのが恥ずかしくてたまらないが……これは、志鶴とのセックスなんだ、と自分に言い聞かせて海は必死に羞恥に耐えた。志鶴の全部を知りたいし、自分のすべてを志鶴に知ってほしい……。その想いで、海は恥ずかしいところを、志鶴に委ねる。 「……、うん、そうだよ、海。いいこ」 「ぁあん……志鶴さん……」  断続的な絶頂が襲ってくる。海は熱で浮かされてぼんやりとしながら、目の前のそそり勃ったものに瞳を揺らがせた。太い血管が走ったそれを見ていると、心が濡れてきて、理性を失ってゆく。海はひきよせられるように、はむ、と竿に吸い付くと、目を閉じてちゅぱちゅぱと口で肉棒を堪能し始めた。 (好き……志鶴さん……好き……)  舌で志鶴のものを味わいながら、なかを責められてイかされて。海はすっかり蕩け切ってしまって、まともな思考能力を失ってしまっていた。本能のままに志鶴を求め、快楽に溺れ、体を火照らせてゆく。 (志鶴さん……志鶴さん……!)  顔を上下に揺らし、ピストンさせる。気持ちいいのかそうでないのかも、もはやわからない。全身が性感帯になってしまって、何をしてもどこをさわられても感じてしまう。常に体がビクビクと震え、小さな絶頂に呑み込まれてしまっているので、口淫自体に感じているのかもわからない状態でも、激しくピストンすれば、またイッてしまった。 「あっ……」  夢中でしゃぶっていると、ずるっと孔から指を引き抜かれたのを感じた。その瞬間、海はびくっと顔を跳ね上げて、四つん這いのまま背中を獣のように反らせて絶頂する。そして、同時にぷしゅ、と潮を吹いてしまった。 「あっ、……あっ……、あっ……」  志鶴の胸を、海が漏らした潮が濡らしてゆく。恥ずかしくて、申し訳なくて、すぐにでも志鶴の上から逃げたいのに、絶頂の最中の体は身動きが取れず、瞬く間に志鶴の胸に水たまりをつくってゆく。志鶴は志鶴でその様子を満足げに眺めており、海が恥ずかしそうに自分の上に潮を漏らしていく姿に興奮していた。 「ごめんなさい、しづるさんっ……あっ……はぁ、ッ……」 「うん、俺、すごく濡れちゃったよ」 「あッ……⁉ だめ、いま触ったら、またっ……あ、出ちゃっ……ごめんなさいっ……しづるさん、っ……だめ、ごめんなさい、しづるさん……!」  潮吹きが収まろうとしたとき、また志鶴が海のなかに指をいれて、たぷたぷと前立腺を刺激する。海は抑えることなどできるわけもなく、また大量の潮を志鶴の上に漏らしていって、恥ずかしさでぼろぼろと涙を流す。 「恥ずかしい?」 「……はい、……でも、……みて、ください……」 「……可愛い、海」 「……っ、志鶴さんとセックスすると、こうなっちゃうのが……僕なんです……」  腰をかくかくと振りながら潮吹きをしている光景は、あまりにも淫猥だというのに、海の口からでてくる言葉はどこまでも純情で、その倒錯性に志鶴はくらくらとした。志鶴は指を引き抜くと、ぐったりとしてしまった海を仰向けに寝かせてやり、そっと頬を撫でてやる。

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