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☆ 新人研修、始まる!

  注!この”節”より、主人公・綱吉の名前表記を   二通りとします。   仕事中=源氏名:蛍。   プライベート時=本名・綱吉!  営業許可が下りた陰間見習いは、  それまでやっていた下働きに代わり  新たな仕事が与えられる。    今まで雑用に充てていた時間が  全て自分を磨き上げる為の時間に  振り替えられるのだ。 「う……」  少しはゆっくりできるかなぁ~、  なんて考えていたが、甘かった……。    歴代No.1から後輩たちに受け継がれてきた  という、同性同士が……その、手嶌さん曰く  『愛の行為』に耽っているエロ画像ばかりが  載っている、手造りのエロ本を見せられながら、  手嶌さんが詳しく、事細かにレクチャーして  くれちゃって……  楼主命令で禁欲中だった健全な男子にとっては、  物凄い刺激だ。  最初の1ページ目を見ただけで……完勃ちした。  わぉ ―― こいつのナニ、メガトン級にでかい。  頭の中にそのいやらしいエロ画像が、  社長と手嶌さんの厭らしく絡む(まぐわっている)  姿にすり替わって、グルグル回る……。  こうなったが最後、俺の妄想はイクとこまで  イカなきゃ鎮まらない。  俺は手嶌さんに気付かれないよう、こたつの中で  自分の股間に手を伸ばしたんだけど、その手を  手嶌さんにガシっと掴まれた。 「蛍ちゃぁ~ん、この手は何かなぁー?」 「あ、あれぇ~、何だろー。無意識って怖いねぇ」 「勃っちゃった?」   真っ赤になって俯く俺。 「わっ! ちょっ、ちょっと、何処触ってんの??」 「ん、綱吉の可愛いウインナー」  ウ、ウインナーって……そりゃまぁ、確かにまだ  皮は被ってるけど、勃てばそれなりなんだからな。 「て、手嶌さん……そんなにしたら、おれ……」 「まだ、出しちゃあかんよ。射精のコントロールも  陰間の必須テクだからー」 「そ、そんな……」 「じゃあ、お布団に移ろうか」   ***  ***  ***  それからの時間は、俺にとってまるで夢のような  ひと時だった。  この城東遊郭で一二を争う”腕利きの調教師”  手嶌さんのフェ*は巧みで、こんな……あえて  言うなら正に”天にも昇るような”フェ*は  初めてだった。  しかしそれと同時に、  拷問にも等しい苦しさをも味わう事となった。  いつも優しい手嶌さんだが、今夜に限って  鬼の如く厳しい。 「―― ああっ、も、もう……い、イかせて  下さい……」  何度も絶頂寸前までの快感を与えられ、  俺はその度”寸止め”されて、  手嶌さんはそれを冷静に却下した。 「まだ、だぁーめ……いい子だからもう少し  我慢しよーね」  根元を紐でぎっちりと結わえつけられ、  そうして再び手嶌さんの温かく滑った口内に  自身が呑み込まれる。  口腔で根元から先端へと全体を扱き立てられる。 「ひぃぃ――っ!」  カリを舌でくすぐられ、窄めた唇の輪を何度も  往復させられる。  しこった*丸を転がすように掌全体で揉まれ、  口に含まれしゃぶられる。  強く吸われ、鈴口を舌先で抉られる……  絶え間なく刺激される俺の雄芯は、  ズキズキと痛むほどに脈打ち、  ひたすらその解放の時を求めた。  唾液と粘膜の擦れる卑猥な音も、  俺の耳を刺激してさらに煽っていく。  目を反らすことも許されなかった。  上下する手嶌さんの薄っすらと上気した顔を見つめて  俺は身を震わせ喘ぎながら、蛇の生殺しのような  それでいて熱病のような快楽の渦に翻弄されるしか  なかった。 「も、もう、お、お願いしますっ!……  い、達かせてっ!」  ぶるぶると身体を震わせ、  苦し気に赤く歪んだ顔で叫んだ俺を  下からちらりと見上げ、  手嶌さんは俺を咥えたまま紐の結び目を  解いた。  堰き止められていたものが濁流のように  出口へと押し寄せる。  俺はソファーベッドの上に大きく仰け反り、  悲鳴のような声を上げ、  めくるめく放出の快感が身体じゅうを  駆け抜けていくのを体感した。  ベッドに仰向けになって、はぁはぁと肩で  荒い息をしている俺を尻目に、  手嶌さんは俺の放った液をごくりと嚥下し、  さらにまだ勢いの衰えていない雄芯へと  舌を絡ませた。 「え ――っ、あっ、ま、待って……」  俺は慌ててベッドから半身を起こすが、  手嶌さんは俺のそれを離そうとしなかった。  ぞくぞくする快感がまた腰から背中へと  這い上がってくる。  指で刺激を続けながらも口を離して手嶌さんは  淡々と言った。 「気持ち良いだろ? イったばかりのペ*スは  敏感でまた違った快感があるものなんだ……  どうされたら気持ち良いか、ちゃんと理解したか?」 「……は、はい……」  気だるい虚脱感と、また新たに湧き起こる  快感の狭間で俺は陶然として頷いた。 「じゃ、次は俺で実践してみ」  手嶌さんは立ち上がると帯を解いて着流しを脱いだ。  トレードマークの伊達目鏡も取り、六尺だけを  身に着けた手嶌さんはいつにも増してエロかった。  手嶌さんは俺をベッドの中央へ仰向けに  寝かせると、自分は頭を逆の方に向けて  その上に乗ってきた。  いわゆる69だ。 「俺がやるのと同じようにしてねー」  そう言って、俺の腰を抱えるように脚の間に  顔を埋めた。  俺も四つん這いになった手嶌さんの少し勃ち上がった  ジュニアへとおそるおそる手を伸ばした。  最初は恥ずかしさが大半を占めてたけど、  中盤は必死になって手嶌さんへの愛撫を繰り返した。  自身に与えられる刺激でつい舌や手が疎かになると  手嶌さんはわざとぐいっと腰を入れ、  俺の喉の奥の方まで差し入れてくる。  その度に咳き込みそうになったり、吐きそうに  なったりしながら、どうにかこうにか手嶌さんに  同調するように口や手を動かした。 「う~ん、すっげー気持ちいい……お前、ほんとに  初めてなのかよ……」  手嶌さんは口を離すと吐息混じりにそう言った  手嶌さんのジュニアは完全に勃起して硬く屹立し、  その吐息には切ないような響きが混じっている。  俺も2回目だというのに手嶌さんの口内で  既に弾けそうになっていた。 「今度は我慢なしでイっていいぞ……俺もイクから」  そう言うと手嶌さんは俺の雄を素早いピッチで  扱き立てた。 「んうふっ!……」  俺は手嶌さんを咥え込んだまま、無意識に身を震わせ  腰を突き上げ、そして一気に放出し、果てた。  俺の口内へ激しく抽送を繰り返し、  手嶌さんもまた身体を強張らせると射精した。  俺は手嶌さんの放ったものを口の中で受け止めはした  ものの、飲み込めずについだらりと口から零して  しまった。  こんな不味いものよく飲めるものだと思いながらも  喉や頬の裏の粘膜に何かひっかかっているような、  粘つくような、そして苦いような無味のような  変な感覚を味わわされた。  手嶌さんはちょっと眉を顰めてその零してしまった  ものを拭きとりながら言った。 「……別に、俺のは飲まなくてもいいけど、  コレ基本サービスだからな、本番ではきちんと飲め。  どんな紳士もひと皮剥けば野獣のド変態なんだから  ……あぁ、もしかしたら顔射されるかもしれへん  ねぇー」 「は? 顔射って……??」 「そのうち分かる」  手嶌さんはさらに自分の顔や手にかかった俺の精液を  拭きとり、自身も拭うとさっさと服を着けた。  目鏡をかけ元のきっちりした格好に戻ると、  まだベッドに横たわってぐったりしている  俺に声をかける。 「んじゃ、お疲れ様でした。明日からのレッスンは  いよいよ”経験者初級コース”に突入だ。  お楽しみにぃー」  長い・長い1日がようやく終わった。

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