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☆ 恐怖の玩具遊び?! ―― 2

   何コレ?★!  すげぇーっ!!  手嶌さんが俺の右脚を持ち上げ、  無防備となったアソコにソレを押しつける。  その刹那。  今まで感じた事のない「何か」が背中を駆け抜け、  頭がショートした。 「ひゃあぁぁぁぁんっ!!!」  左門の冷たい視線を浴びた時に感じたものとは  違う。  悪寒のように嫌なものでもない。  甘い、甘い、甘美な痺れ。  それが、アソコから全身へと広がっていく。  何?  何なの?  これっ?!  手嶌さんが、「いきなり最強は過ぎたか」と言って、  スイッチを捻ると、振動が弱くなる。  しかし、一度強い刺激を与えられたアソコは、  ジンジンと疼き貪欲に刺激を求め、  自然に腰がゆさゆさと揺れてしまう。 「どうやら感度は良いらしいな。初めてのクセに  自ら腰を振って……いやらしいボーヤだ」  左門がニヤリと笑ってそう言うと、  俺の身体は羞恥でカッと熱くなる。    それでも俺の身体は快楽を求めて  腰を振るのを止めない……止められない。  んっとにもうっ!  俺の身体はどうなっちゃったんだろう。 「なぁ蛍、分かるか? お前ブリーフまでもう  グショグショ。アソコの形もばっちり透けて  見えてる……」  手嶌さんが俺の股間をじっと凝視しながら、  感嘆の声を漏らしている。  その声を聞いた左門は、 「当然だ。俺様の自信作だからな」  と、言ってニヤリと口角を吊り上げた。 「さて、リュウ。ボーヤの反応を逐一見逃すな。  商品開発のヒントもなる」  どうやらこの物体は左門がデザイン・設計を  したらしい。  左門自身は俺のスーツの釦に手を掛けた。  (次はなにっ??)  そう思った俺の身体がビクンと震える。  その反応を楽しそうに見ながら、  慣れた手付きで素早くシャツの釦を外していく  左門。  その手元を唯見ている事しか出来ない俺。  すると目から熱い雫が一筋、  頬を伝って落ちていく。  それに気付いた左門は、  嬉しそうに笑みを浮かべると、  俺の頬を撫でた涙の痕を舌でなぞった。 「恥ずかしくて泣いているのかぁ?   それとも気持ち良くて? どちらにしろ、  お前の泣き顔は雄のナニを煽るだけだ」  左門はそう言うと、再び俺の頬に舌を這わせる。 「嫌ならここを辞めて他の娼館に行くか?  珠姫に肩代わりさせた1億はどうする?」  そう言いながら左門は、顔を下へと下ろしていく。  そしてシャツの胸元に手を掛けると、  ゆっくりとそれを左右に開いていった。 「諦めろ。そして慣れろ。そうすれば極上の快楽を  お前に与えてあげよう」  左門は薄く笑うと、俺のささやかな胸を暴く。 「これはまた……何とも可愛らしい。  副社長が喜びそうな胸だな」  クスクスと笑いながら左門は、  俺のささやかな胸に両手を添えると、  外気に晒されピンと立ち上がった胸の先端を  指先でギュッと摘まんだ。  「痛い」と俺が短くそう叫ぶと、  左門は悪びれた様子もなく「済まなかったね」  と言って、尖りに舌を這わせる。 「はぁ……ん……」  摘ままれてヒリヒリしている尖りが熱い舌で  優しく撫でられると、俺の口から、  信じられない程の甘い吐息が零れた。  そしてゆっくりと先端を舐っていた舌が、  尖りを素早く弾き始めると、  そこがどんどん固くなっていき、  股間もキュンと切なく疼く。  それと同時にソコの先端から、  何か熱い物がじわっと溢れた気がした。 「うわー……またシミが拡がった。  京ちゃんに乳*舐められて感じてんのか?」 「ん、んン……(も、何がなんだか判んないよ)」  そう思えば思うほど、  俺の奥から何かが溢れ出ては、股間も疼く。  「俺も親方に負けてられないな」と、  手嶌さんはニヤリと笑うと掌の中の物を捻った。 「やあぁぁぁっっ!!!」  途端に大きくなった振動に、堪らず声を上げる。  敏感な部分をビリビリするような刺激が襲う。  俺の腰は意思に反してまたガクガクと揺れ始めた。  マジ、何なのコレ?! おかしくなるぅ。  俺は意識を呑まれまいとして、  身体を捻ったりして抗ってみるけれど、  ガッチリと腕を固定されている身では、  大した効力もない。  抗っても手嶌さんが執拗に追いかけて来ては、  敏感な部分に振動を与えてくる。 「どうだ?  初めてのローターの味は。  お前のようなアダルトグッズビギナーには  堪らないだろう? 」  左門はそう言うと、尚も言葉を続ける。 「―― お前の役割りは、1日も早く部屋付きに  昇格する事だ。OK?」  と言う、左門の目は真剣そのものだ。  彼も仕事でこんな事をしているんだ。  そうだよね。  そうでなければ、誰も好き好んで男にこんな事、  したりしないよね。  こんなささやかな胸しかない、  俺の身体になんか触ったりしないよね。  (これも俺に与えられた仕事なんだ)  左門の目を見ている内に、  そんな覚悟が出来上がってくる。  俺が左門の目を見据えて頷くと、  左門はふっと表情を緩めて微笑んだ。  「よし。良い子だ」と言って  左門は俺の頭を撫でると、  再びその手で俺の胸を包む。  指先で左胸の尖りを弾きながら、  右胸の尖りにねっとりと舌を這わせる左門。  時折吸い付かれ、弾かれ、そして甘噛みされる。  それだけでも股間がキュンってするのに、  手嶌さんが敏感な所にローターを強く押し当てたり、  焦らす様に軽く触れさせるだけだったりと、  強弱を付けて攻めてくる。  その度に俺の意識は白濁していき、  何も考えられなくなり、自分の声ではないような  甘い声を上げるだけのオモチャとなる。  胸元に視線を落とせば、  胸の尖りを舌で転がしている左門の視線に  ぶち当たり、さらにその下を見れば  俺の反応を見逃さないと言わんばかりに  真剣な目をした手嶌さんの視線とぶつかる。 「どうだぁ? 気持ちいいかぁ?」    見られている事が恥ずかしいと思いつつも、  それがさらに俺の身体に火を付け昂らせていく。  皮膚の下に蓄積された熱が、  解放される時を求めて一カ所に集まり始め、  快楽の波が大きなうねりとなってそれを砕こうと  襲い掛かってくる。  (もう、駄目 ―― イっ、ちゃ……)  俺がそう思った瞬間には、  既に全身が快楽の波に呑まれ、  熱を打ち砕いていた。  「あぁぁぁ――んっ!!!」  その熱を一気に吐き出すよう声を上げると、  身体を痙攣させて快楽の海の底へと  意識を沈めていったのだった。  大きな快感の渦に襲われた俺は、  何も考える事が出来ず、  陸に打ち上げられた魚の様に、  全身をビクビクと痙攣させていた。  「イッたか」と口の端を歪めながら、  左門が俺の顔を覗き込むが、  彼の顔に焦点が合わない。  意識が白濁していて、  何だか薄い膜に包まれているかのように、  ぼんやりとしか見えないのだ。 「―― お前、初めてのクセになかなか手応え  あったよ」  左門の言葉も夢うつつに聞いていたが、 「珠姫からはなるべく急げって依頼  されてるんだが……」  瞼の重さに耐え切れず、閉じれば、 「この様子じゃ続きは無理そうだな」  後はズルズル深い眠りの底へ引き込まれていった。

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