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これ以上は

「いいです……けど、変な事しちゃダメですよ」 我ながら言っていて説得力ないと思う。 「うん」 いそいそと周さんが僕の隣に腰を下ろした。 「竜太、ん…… 」 目を瞑って僕の方を向いた周さんが顎を突き出した。 これはキスをしろって事だよね? …………。 僕は周さんの膝に手を置き、唇に軽く自分の唇を合わせた。周さんはその瞬間、僕の後頭部へ手を回し力強くキスをしてくるもんだから、思わず押されて力が抜けてしまった。 「んんっ、ん……んん…… 」 だから! 待って…… 待って……周さん…! 「もう! これ以上は……ダメですってば」 倒れこみそうになりながらも、周さんの胸にしがみついて堪えていた僕は、何とか離れて周さんに小さな声で訴えた。 「下に母さんも伊織もいるんだから……これ以上したら、僕……声出ちゃいます。だからもう寝ましょ、ね?」 「………… 」 口を少し尖らせながら、周さんは無言でベッドに潜り込んだ。 あからさまに「不機嫌です!」って顔をして、横になりながら僕に向かって両手を広げた。 ……周さん、拗ねてる。 周さんの両腕に収まるように、僕はその胸の中へ体を寄せる。 周さんの匂い…… 「でも、周さんとこうやってくっ付くの久しぶりで僕、嬉しいですよ。ギュッてしてください。周さんの匂い……安心する……」 僕は自分から周さんの胸に顔を埋める。周さんの暖かい温もりに心が和む。 「だからさあ、そうやって煽るなよ……ギュッてしたらそのまま余計なところも触りたくなんだろ?……てか、触っちゃダメ?」 僕の頭の上で周さんがため息を吐いた。 「あ… 」 ダメ? って聞きながら、もう周さんの手は僕のお尻をさわさわと摩ってる。 「お、お尻……触らないでください……んっ」 「やだ……竜太のお尻スベスベして気持ちいいんだもん。知ってんだろ?」 「知りません。うっ……んん……あっ、やっ…… 」 周さんの手の動きがだんだんといやらしくなってくる。 いつの間にか僕のスウェットのズボンの中に手が入ってきていて、直接お尻に周さんの手が触れていた。 「周さん?……ダメ……やめて… 」 僕が言ったら、周さんは僕の頭を自分の胸にギュッと抱きすくめ「俺の胸に顔、埋めてろ」と囁いた。 「あ……やっ……それ以上は……んっ……あ」 「なぁに? それ以上は? ……ダメなの? 気持ちよくなっちゃう? ……もうココ……濡れちゃってるよ?」 周さんは僕の耳に息を吹きかけながら小さな声で囁く。 お尻を摩っていた手はお尻ではなく前へと回り、硬くなってしまっている僕の恥ずかしいところに触れていた。 「気持ちよくなっちゃったんでしょ? いいよ……ほら……もっとよくしてあげる……」 そう言いながら、周さんの手が緩々と僕のを扱いてくる。 もう……いっつもこうなんだ。 周さんの大きな手が僕のそこを握り込み、気持ちよくしてくれる。 僕ばっかり…… 「は……あ、周さん……気持ち……いい……やだ……やめて……」 僕は周さんの胸に顔を押し付けたまま、声をおさえて訴えた。 「はぁ? ……ダメじゃないでしょ? 気持ちいいんでしょ?……もっとよがれよ……」 周さんの吐息が耳を擽る。 ………意地悪。 「で……出ちゃうから……やめてください……あぁ……んんっ…… 」 僕の体が強張ったのがわかったのか、周さんは一旦手を止め、布団に潜り込んだ。 あ! そうだ…… 「周さん、待って……僕の方に……足 」 いつも僕ばっかりで……周さんだってほら。 「周さんも……こんなになってます」

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