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?side 公園のはずれにて…
またかよ。
こいつら、しつこいっつうの──
「痛えな! 離せってば!」
男は思いっきり掴まれた腕を振り払い、早歩きで進んだ。
その背後を年の近そうな二人の男が付いて回る。
「そんなつれない事言うなよ。ほら……怖い顔しないでさ……」
腕を伸ばし、乱暴に掴んで引き寄せた。
「離せってば!」
今度は腕を振り払っても離してもらえず、力任せに掴まれた痛みで、その男の声は上ずっていた。
「痛えな……離せ……やだっ…… 」
「……いいのかよ、まわりが変な目で見てるぜ? 注目されんの嫌なんだろ? 大人しくしてりゃすぐ済むんだから…. 」
喧嘩と思われているのか、近くにいた人達が怪訝な顔をし遠巻きに眺めている。それでも関わるのが嫌なのか、誰一人として声をかけるものはいなかった。
「………… 」
「はっ、結局大人しくなるんじゃん。全く面倒かけんなよ……早く行こうぜ」
掴まれていた腕は離されたけど、もう抵抗するのを諦めたのか、追われていた男は大人しく二人について行った。
面倒はごめんだ──
そう、いつものように少しだけ我慢すればそれで済む。
男が連れてこられたのは公園の外れにあるトイレだった。
このトイレに人があまり来ないのは、故障中のビラが付いてるし汚いから。最近公園内が綺麗に整備され、新しい公衆トイレも設置された為この外れにあるトイレは故障したまま放置されていた。花見客が多いとは言え、この外れにあるトイレは人目につかない。こっそり誰かが侵入しても気づかれることもなかった。
男はたまたま近くの本屋に本を買いに行こうとしていただけだった。
本なんて今日じゃなくてもよかったんだ。なんで今日ここを歩いてしまったんだろう……
そう後悔してももう遅かった。
「ほら……入れよ。そう睨むなって……可愛い顔が台無しだぞ」
「今日はどうしよっか? どうしたい?」
一人の男と一緒に個室に押し込まれ、汚い壁に押さえつけられる。男相手にこんなシチュエーションで耳元で囁かれたって嬉しくもなんともない。クソったれが! 早く終われ……と、そう心の中で悪態をつきながら荒い息を吐きながら体を弄ってくる男に身を任せた。
不意に首筋にチクッと刺激が走り、慌てて頭を押しのける。
「やめろよ! 見えるとこに痕つけんなって約束だったろ……」
「ごめんごめん。カリカリすんなよ、すぐに気持ちよくなるくせによ 」
そう言われTシャツの中に進入してきた手に乱暴に乳首を抓まれ、体が強張る。
こんなの気持ちがいいわけがない……
男は首筋からべろりと耳を舐め回しながら、片方の手で乳首を、もう片方の手をズボンの中へと忍ばせてくる。
「………… 」
しばらく好き勝手に体を弄り回し、自身の硬くなったペニスをズボンから取り出し、そこに触れろと言わんばかりに手を誘導した。
「あ、今日は口でしてよ……」
「……嫌だ!」
わずかな抵抗も虚しく、乱暴に髪を掴まれ睨まれてしまう。「痛い思いすんの嫌なんだよな?」と握った拳を顔の前に出されれば否応無しに大人しくするしかない。
「じゃあさ、三人でホテルに移動して準備をしっかりやってから無制限に突っ込まれたい? 俺はその方がいいけど……セックスするかフェラで済ませるか、どっちがいい?」
「………… 」
捕まった男は諦めたのか無言で跪き口を開ける。時折、えずきそうになるのを堪えるようにしながら、口淫を続けた。
「気持ちいい……んんっ……出る……出るっ………んっ… 」
小声で喘ぎながら自ら腰を振り乱暴に下半身を押し付ける。
「ほら、溢さずに飲めよ……」
口の中で迸る精液を、息を止めてなんとか飲み込む。男は悔しくて涙が出るのを慌てて腕で拭った。
「ありがと、よかったよ……今度は俺がよくしてやるからな」
そう言ってカチャカチャとベルトを外し始める男に、慌ててその手を掴み抵抗を見せた。
「嫌だ! 俺はそんな事してほしくない……! やめろよ……嫌だ!」
「シッ! 大きな声出すなよ。大人しくしてろよ…… 」
結局膝までズボンを下ろされ、されるがままに愛撫を受ける。
「嬉しくねえよ……やめろ」と小声で抗議をするも、気持ちとは裏腹に勝手に体が反応をし、男は更なる屈辱に顔を赤くした。
「……濃いのがたくさん出たね。気持ちよかった? ふふ……泣いてるの? 可愛い……じゃ、またね」
満足そうに出ていった男らとは対照的に、連れ込まれた男の方は怒り心頭な表情で壊れかけのトイレの扉を足で思いっきり蹴りつけた。
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