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俺も同じ

先に周さんにお風呂に入ってもらった。 一緒に……って言われたけど、今日は特に恥ずかしくてダメだ。 周さんを待つ間、僕はぼんやりと付けっ放しのテレビのニュースを眺めた。勿論内容なんて全然頭に入ってこなかった。頭に入ってくるのはバスルームから聞こえてくるシャワーの水音だけ。 さっき少しだけ呆れたような表情を見せた周さん。まるで子どもを宥めるようにしてくれた優しくて軽いキス…… 幻滅したかな? 情けない性格で嫌われちゃったらどうしよう。 ……まさかね。大丈夫だよね。 また一人で嫌な事ばかり考えていると、腰にバスタオルを巻いた周さんがバスルームから出てきて僕と目が合う。 「お待たせ……竜太また何か考え事? 暗い顔してんぞ」 頭をワシっと撫でられた僕は「そんな事ないです」って言いながら逃げるようにバスルームへ入った。 湯船に浸かりながらまた色々と考える。 あぁ、悪循環だな……そう思って冷たい水を顔にパシャっとかけた。 体を綺麗にしてバスルームから出ると、周さんはベッドの上でうつ伏せになって眠ってしまっていた。 ……周さん、今日のためにいっぱい計画してくれて、僕を喜ばそうと一生懸命だった。 疲れちゃったのかな。 僕は周さんを起こさないよう、隣に体を寄せた。 「風邪ひいちゃう……」 そっと周さんに掛け布団を掛けようとすると振り向きざまにギュッと抱きしめられた。 「あ……起こしちゃいました?」 「ん、起きてた…… 」 周さんはモソモソと僕の首筋に顔を埋めて耳を舐めた。 「んっ、あ……うん……」 ゾクッとして首をすぼめると、周さんにふふっと笑われてしまった。 「相変わらず可愛い声。竜太、さっきみたいに自分からキスしてよ」 周さんにジッと見つめられ、恥ずかしさで顔が火照る。さっきみたいにって、あの時は思わず体が動いてしまって自然にやってしまったこと……改まって言われてしまうと恥ずかしくて困ってしまう。でも僕は言われた通りに周さんの頬に手を添え軽く口付けた。 そのまま周さんに体を抱えられ持ち上げられる。 いつの間にか僕が周さんの上に乗っかっている状態になってしまった。 「なあ竜太……まだ不安? 心配? ……いつもそんな事考えてんの?」 下から周さんが僕に聞いてくる。 別にいつもこんな事を考えてるわけじゃない……けど…… 「好きになればなるほど、不安も出てきちゃいます。でも、大丈夫」 周さんに覆いかぶさり、僕は周さんの耳朶を食んだ。 ……もう平気。 いっぱいいっぱい、目の前の周さんに甘えるんだ…… もう一度、周さんにそっと口付ける。 舌を出すとそれにこたえて周さんが絡めてくれた。 いやらしく音を立て舌が絡まり、周さんに後頭部を押さえつけられ唇の自由を奪われる。強引に周さんに舌を舐られ、僕はどんどん力が抜けていってしまった。 いつも周さんは優しく包み込むように僕を抱いてくれるけど、今日は更に優しく僕に触れてくれる。 きっと僕がくだらないことで不安がっているから…… 僕は周さんに覆いかぶさったまま全身を周さんに弄られ、抑えきれずにはしたなく声を漏らす。 「竜太……好き……好きだよ。俺だって竜太がいないとダメなんだから……」 周さんは耳元でそう囁いて体を起こした。 向かい合うように座り、そしてぎゅっと抱きしめられる。 「俺も竜太も同じだよ。お互いどうしようもなく好きなんだな……」 そう言って微笑むと、僕のおでこにコツンと周さんもおでこをぶつけた。 ふふ……そっか、おんなじ。 僕が周さんの事が好きすぎて不安に思うのも、愛おしく思うのも…… 同じなんだ。 「僕は……愛されてる?」 おでこをつけたまま、周さんにそう聞くと、 「今更かよ!」 そう言って周さんは笑った。

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