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いつもの調子で

周さんとの一周年デートも終わり、またいつもの学校生活が始まる── 今日も屋上で僕らは昼休みを過ごしていた。 「今日はさぁ、いいお天気で気持ちがいいもんね。でも竜太君いい加減疲れない? 大丈夫?」 修斗さんが僕のことを心配してくれる。 それもそのはず、昼休みが始まってすぐに周さんが僕の膝枕で爆睡してしまったから。 「ふふっ……大丈夫ですよ。周さんそんなに重たくないですもん」 ……寝顔可愛いし、全然苦じゃない。 康介も修斗さんも、僕らにもう興味が無くなったのか、二人でふざけ始めていた。 僕は食べ終えたお弁当箱を片付ける。その間も周さんはぐっすりと眠ってる。今日も放課後はアルバイトだって言ってたっけ…… 遅くまでやるからきっと疲れちゃってるんだろうな。 僕は陽の光でキラキラとしている周さんの綺麗な髪の毛に指を絡ませながら、寝顔を眺めて昼休みを終えた。 放課後、部活に顔を出す。 先日から新入生も参加してるので、その一年生二人に教えながら、僕は文化祭に出す作品を考えていた。 そういえば周さん達、今年はライブやるのかな? 圭さんいないけど、靖史さんと三人で活動してるもんね。 だから今年もライブやってくれるよね? 今度周さんに聞いてみよう…… ぼんやりと静物のスケッチをしていると一年生二人に声をかけられた。 「渡瀬先輩……お先に失礼します」 あっという間にもうこんな時間。僕は夢中になりすぎるとちょっと周りのことが見えなくなってしまう。時間なんて全く気にしていなかった。 「あ、お疲れ様でした。僕もそろそろ片付けなきゃ……」 気がつけば部室には僕らだけだった。 でも一年生も帰ってしまったから、僕ひとり…… 周さんも帰っちゃってるしつまんないな。 後片付けをしていると、窓をこつこつ叩く音。音の方を見ると笑顔の修斗さんが手を振っていた。 「修斗さん! 何やってるんですか? 今から帰りですか? 遅いですね」 「そう。保健室で寝てたらこんな時間になっちゃった。竜太君一緒に帰ろ」 いつもの調子で、僕は修斗さんと一緒に帰る事になった。 多分またパンケーキか何かを食べて帰るパターンだね。

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