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お仕置きだよ…

「なんだよ。遅えじゃんか。メールしたの何時だ?」 航輝が時計を見ながら静かに言う。 「……すみません」 俺はなるだけイラつかせないように、しっかりと航輝の目を見て謝った。 キレられたら堪らない…… 大人しく従っていれば優しくしてもらえる。体に傷を付けられる事もない。 長くこの二人と付き合ってきたんだ。 俺は出来るだけ自分が傷つかなくて済む術を心得ていた。 「祐飛もさぁ、随分と従順になったよな。でもちょっと気が緩みすぎじゃね? 最近じゃ呼び出しの時間にもルーズだし。こないだも俺のダチの呼び出し無視したらしいじゃん」 あ…… 「なに? もう俺たちなんか余裕ってわけ?」 すぐに手が出る海成が俺の背後にまわり、俺の頭を鷲掴みにする。 「すみませんっ! そんな事ない……ほんとすみません…… 」 必死に謝ると、航輝はクスクスと笑い俺の前にしゃがみ込み顔を覗いた。 「いいよ、もう謝らないで。でもね……今日はお仕置きだよ。祐飛と遊ぶの久しぶりだし、いっぱい楽しみたいからね 」 唇に軽くチュッとキスをされ、ベッドのある部屋へと連れて行かれた。 「さぁて、どれがいい?」 ベッドの上で座り込む俺の前にズラリと並べられた道具達…… 困惑して何も言えずにいると、海成が笑った。 「祐飛には殆どこういうの使ってなかったもんな。よくわからない? とりあえず両腕を拘束するやつと、尻に突っ込むやつは自分で選んでみ」 「………… 」 こんなのを挿れられるのか? やだやだやだやだ…… 「あれ? なに? ……もう泣きそうな顔しちゃって可愛い。お仕置きだって言ったでしょ。そんな顔したってダメだよ。じゃあほら……この中からなら選べるかな? 初心者向け」 初心者向けらしい道具類をピックアップして並べられても、それでもどうしても自分では選ぶことが出来ずに首を振っていると、痺れを切らした海成が俺の膝に跨った。 「もう! しょうがねぇな、はい、腕出して」 俺は言われるがまま、俺に乗っかってる海成に手首を出す。手際よく手鎖を掛け、そのまま俺はふわりと抱きしめられキスをされた。 酷い事をする前の少しの優しさ…… この二人はいつもそうだ。キスをしたり抱きしめたり、まるで恋人にするように接してくる。 でも好きでもない相手にそんな事をされたって嫌悪感と虚しさしかない。 そして結局酷い事をされるんだ。 ベッドに寝かされ、シャツのボタンをゆっくりと外される。時折俺にキスをしながら、首筋から胸、腹に舌を這わせた。足下でカチャカチャと航輝が道具を選び、足を抱えられ得体の知れない物を挿入された。 ローションをたっぷり纏ったそれは、長期に渡り何度も犯されている俺のアナルに難なく収まる。 それでもやっぱり異物感で気持ちが悪かった。 「足も固定させてもらうよ。ヒクヒクするところが見えないとつまらないからね」 楽しそうに俺の足を持ち上げ、両腿にベルト、そこから伸びる紐を首にかけられ、否が応でも足を広げる姿勢にさせられてしまった。おまけに航輝が何かのスイッチを入れ、それと同時に尻に入った物が振動を始める。 「あ!……あ……あっ…… 」 急な刺激に体を捩り、俺は横に倒れこむ。そんな様子をにやにやしながら双子は眺めていた。 「さてと、祐飛君の携帯はどこかなぁ?」 航輝が俺の鞄から携帯を取り出す。 「……ん……あっ……あぁ…… 」 快感から何とか逃れようと体をくねらせながら、航輝が何をするのか目で追った。 「今日はお仕置きだからね、祐飛の気持ちいい顔を大切なお友達にも見てもらわなくちゃ……えっと直樹君の番号はどこかな? 今から呼び出してあげるからね」 「は? やっ!……あっ!……やだっ! やめて! お願いっ! ……んんっ……直樹は……やめて………お願いしますっ……呼ばないで……! 何でもするから! やだっ……お願い……んぁっ……あっ 」 俺は耳を疑った。 今から直樹を呼ぶと言ったか? やめてくれ! なんの冗談だ! ずっと隠してきたのに! 俺のこんな姿…… やだ! 見せられない…… 「あぁぁぁ! ……んぁっ……やっ………あぁ……ひぁっ…… 」 急に振動が強くなり、おまけに海成が俺の勃起したそこを口に頬張る。 「やだっ……んんっ……やめっ……‥あぁん……… 」 急に襲った快感に体がビクッと震える。 「凄いね、この慌てよう……その泣き顔、唆るねぇ。いいよ……もっと泣いてよ。海成、先に挿れていいよ。俺、直樹君に連絡するから……」 航輝は嬉しそうに俺の携帯を弄っている。 わめき散らしてうるさいからと、近くに落ちていた俺の下着を口に突っ込まれ、俺はますますパニックになった。 お願い…… 誰か助けて…… 嫌だ! もう嫌だ……

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